九州新幹線開通で「西郷どーん」vs「くまモン」!?

九州新幹線の全面開通が来年３月１２日に決定した。
鹿児島からは博多まで約１時間２０分、新大阪へも直通で４時間以内になると予定されている。地元九州ではカウントダウンボードが設置されるなど盛り上がっているようだ。


ＪＲの鹿児島中央駅にて

カウントダウンボードに描かれていてツイッターでなにやらしゃべっていたりするのはイメージキャラクターの「西郷どーん」であるが、お披露目当初は衣装が死に装束の「左前」になっていたという。


設置当初のイラスト

制作会社のミスということで現在は修正されているのだが、全面開通への期待をあおるキャラクターとしてなんとも縁起の悪いかたちになってしまった。
また、９月１６日には熊本でもカウントダウンボードの除幕式が行われる予定だったのだが、この西郷どーんが描かれていたということで熊本は「熊本にはなじまない」と反発し中止となった。
熊本はこの「西郷どーん」を現在売り出し中のキャラ「くまモン」に変更し、本日１０月１日にあらためて除幕式を行うという。

熊本県庁新幹線元年戦略推進室が「くまもとサプライズ」キャンペーンにおいて展開しているマスコットキャラクターの「くまモン」

また、新幹線の名称は「みずほ」で最終調整されているが、鹿児島県の伊藤知事は「あまり好きじゃない」と不満を漏らしている。その理由は、９４年まで東京〜熊本間を結んでいた寝台特急（ブルートレイン）の名前が「みずほ」だったからだそうで、「鹿児島まで来ないで熊本で止まっていたやつの名前がついてしまった」ということのようである。ごく一部では「社民党の党首を想起させるから」という理由でも不評だったりするようだが。

熊本と鹿児島が反目しあっていまひとつ足並みが揃っていないように思われる九州新幹線。両県にとってはストロー効果で「吸収新幹線」とならないことを祈るのみなのだが。
いずれにせよ、来年の３月１２日まで大過なく無事に開通して欲しいものである。



探偵Ｏ