●更新日 09/18●


自分で再編集、無許可のアニメ上映会告知に非難殺到


アニメ「Angel Beats!」全13話を自分で勝手に再編集し、有料の上映会を行おうとした人物に対して、非難の声が殺到した。

2010年9月15日、「【試写室貸切上映会】Angel Beats!―Operation the Movie―」と題する企画の参加者を募集する告知が、mixiに掲載された。定員40名で、小劇場を貸し切って上映するという。料金は1500円で、上映時間は途中休憩を含めて3時間。「叫び可の上映会」とあり、コスプレも歓迎であるという。

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この企画に対して、制作会社等の了承を得ているのか、勝手に編集したものを上映してよいのかといった疑問の声がネット上に続出した。「気にしない方がいいよ」、「大丈夫ですよ」、「まぁグレーゾーンではありますが、あれがアウトなら僕含め同人作家のがよっぽどアウトなんですがね」といった応援のコメントが、当初は主催者の周囲の人々から相次いだ。しかし、最終的には主催者が反省の意を述べ、企画は中止になった模様だ。

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17日、当サイトでは株式会社ビジュアルアーツに取材を申し込んだ。同社では、メールでの情報提供を受けて、本件について既に把握していた。その時点までに、同社には上映会の許可申請は来ていないという。本件のような上映企画に関する相談は、これまであまりなかったそうだ。同人関連のイベント等で時々問い合わせがあるらしいが、例えば会場でBGMを流すということであれば、その申請と手続きが必要になるという。

では、個人が勝手に再編集したものは、上映可能なのだろうか。この点について担当者は、「論理的には可能」と述べる。著作権者の許諾さえ得られれば法的には可能だが、実際に許可を出すかどうかは、申請側と話し合うことになるという。一般的には、今回のようなケースでは、許可は下りにくいようだ。ただし、それぞれのケースによって異なってくるため、個別に判断し対応するという。

続いて、株式会社アニプレックスにも話を聞いた。同社では、今回の件に関しては把握していなかったという。そこで、騒動の概略を伝えたところ、同社の見解もビジュアルアーツと同様に、「全く不可能というわけではないが、回答しかねる」というものだった。上映会の可否については、それぞれのケースごとに判断することになるため、一概には言えないとのことだ。

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ちなみに、ビジュアルアーツが本件について確認した時点では、既に主催者は企画の中止を表明していたそうだ。そのため、現時点で同社として何らかの対応は考えていないという。



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