●更新日 08/12●


ブログ訴訟と個人情報流出の真相は?ユニセフに取材


一昨日の記事で扱った、日本ユニセフ協会による訴訟について、続報を配信する。

ブログ訴訟と個人情報流出の真相は?ユニセフに取材

2010年8月11日、当サイトでは日本ユニセフ協会に取材を申し込んだ。本件について、主に二つの点を尋ねた。第一に、協会が当該の人物を訴えるに至った経緯である。ブログの内容のうち、どの点を特に問題視し、それをどのように判断したのか。第二に、協会の協賛企業のうちの一つから、協会を批判するブログを書いている人物の個人情報が流れたとされている点である。

広報室の担当者によると、これらの点について現時点では回答できないという。裁判所と弁護士から、係争中の案件に関して、協会は回答すべき立場にはないというアドバイスを受けたそうだ。また、訴訟対象となった人物の言い分もあるはずであり、協会側の主張によって先方に不利益が生じ得るという点も考慮し、取材を受けることはできないという。

今回の騒動に付随して指摘されている、もう一つの問題がある。協賛企業に問い合わせのメールを送ったところ、返信内容がほぼ同一であったという。そのため、事前に協会がクレーム対策のテンプレートを作成し配布したのではないかと、ブログには書かれている。この点についても尋ねたところ、やはり回答できないという。様々な経緯があった上での訴訟であり、これもその一部に含まれる事柄であるとのことだった。

ブログ訴訟と個人情報流出の真相は?ユニセフに取材

したがって、現時点で日本ユニセフ協会としては、特定の見解を出したり、それを何らかの形で公表したりする予定はないそうだ。では、協会に対する様々な批判がネット上で提起されていることについては、どのように考えるのか。

広報担当者によると、協会の立場からすると事実に基づかないような内容が記載されているケースもあるという。その一例として担当者が挙げたのが、「協会はユニセフとは全く関係がない」というものだ。協会では、協力協定を結んだ上でユニセフの窓口として活動しているという。そのことについて、問い合わせに対して個々に説明したり、HPを通じて情報を発信したりしているとのことである。

ブログ訴訟と個人情報流出の真相は?ユニセフに取材

ちなみに、ブログを書いている人物は12日、自身の個人情報が協会に流れたとされる件で、事実に反することを書いてしまったと、謝罪文を掲載した。これまで批判の対象としてきたのとは異なる企業が「真犯人」であることを、新たに確認したそうだ。その企業名については、現時点までに明かされていない。

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