●更新日 07/25●


新種のポケモン、発表前に掲載記事がネットに流出?


2010年7月24日、新種のポケモンの情報が流出したとのことで、ファンの間で騒然となった。

ところが、これは偽の情報であり、意図的に作成・配布されたものだった。騒動の発端は、7月22日に遡る。架空のポケモンを作って、ファンの人々を釣ろうという計画が立てられた。それ以来、ネット上の複数のスレッドで計画が進められ、それに参加した人々によってイラストが描かれていった。

こうして、2種類の架空のポケモンが誕生した。一つは、「ナオイエ」。参加者らが作った設定によると、「分類:ぼうくんポケモン タイプ:あく・はがね 特性:かげふみ 高さ:1.4m 重さ:80.0kg」。もう一つは、「アパルカ」という名前である。「分類:わたらくだポケモン タイプ:くさ・ひこう 特性:あついしぼう または わたぼこり 高さ:1.3m 重さ:50.0kg」という設定だ。

本格的に描かれたイラストだけでなく、これらのキャラクターがゲームに登場する画面も作成された。さらに、イラストやゲーム画面を合成して、新種のポケモンを紹介した雑誌記事まで用意された。そして、発売前の雑誌を入手したかのように見せかけるために、偽の記事を印刷し、カメラでそれを撮影した画像がネット上にアップロードされた。

新種のポケモン、発表前に掲載記事がネットに流出?

新種のポケモン、発表前に掲載記事がネットに流出?

すると、その画像を見て騙される人々が続出。釣りを目的に作られたブログやTwitter等を通じて情報が海外にまで拡散し、騒然となった。釣りであると知った人々からは、偽情報の出来の良さに驚嘆する声が後を絶たなかった。しばらく前にも、偽情報が出回ったことがある。だが、イラストは精巧だったが日本語がおかしく、簡単に偽物と発覚してしまったようだ。

新種のポケモン、発表前に掲載記事がネットに流出?

当サイトでは、今回の偽情報をプリントアウトして、何組かの親子連れに見せてみた。その中の一組は特に反応がよく、父親が「マジっすか?」と食い入るように見つめていた。息子と一緒にポケモンを楽しんでいるらしく、驚いた様子。「これは偽物なんですよ」とタネ明かししたところ、「すげぇ」と感心していた。

新種のポケモン、発表前に掲載記事がネットに流出?

発売前に雑誌を入手した人物によって、記事がネット上にアップロードされるという騒動は、これまでも度々発生してきた。そのため、今回のような偽情報に騙される人々が出てくるのも無理もない。本物のポケモンを作っている人々からすれば、迷惑この上ない行為だろうが、計画に参加した人々の技術力の高さには驚かざるを得ない。



探偵T



◇上記のタグを自分のサイトに張ってリンクしよう!


探偵ファイルのトップへ戻る

before
前の記事
●
今月のインデックス
●
次の記事
next