●更新日 06/01●


不正ダウンロード詐欺事件、主犯逮捕後の現地の様子は


先日の記事で扱った、株式会社ロマンシングによる不正ダウンロード詐欺事件について、続報を配信する。

不正ダウンロードをした人々を対象に、架空の団体名で、著作権を口実として和解金を要求したという事件である。この件に関わったとされる、岡顕三容疑者と、ロマンシング役員の男性が逮捕された。両名の逮捕が報じられて以降、当サイトではロマンシング関係者への電話取材を試みようと、会社へ連絡を入れた。

不正ダウンロード詐欺事件、主犯逮捕後の現地の様子は

しかし、何度電話をかけても、以下のメッセージが流れるだけであった。「現在おかけになった地域では、ネットワーク設備が故障している、または相手の通信機器の電源が入っていないか、故障していると思われます」。そこで、実際の状況がどのようなものであるか確認するために、会社がある埼玉県志木市へ向かった。

同社が登記簿謄本に記載していた建物に入ると、入口にメールボックスがある。それを確認したところ、予想外の事態が待っていた。なんと、いずれのメールボックスにも、部屋の番号しか記載がない。入居している一部の企業が、業者名の入ったステッカーを貼り付けているのみである。その後、各階を見て回ったが、やはりそれぞれの玄関先には入居者名の表示はなかった。

不正ダウンロード詐欺事件、主犯逮捕後の現地の様子は

建物に滞在している間、出入りする住民の姿は一切なく、周辺に警察関係者らしき人々も見当たらなかった。建物の近辺で通行人らに話を聞いたが、今回の事件を知らなかったという人々も珍しくないようだ。容疑者逮捕の際に、ロマンシングのおおよその住所を報じたメディアが一部だったことも、その一因かもしれない。

不正ダウンロード詐欺事件、主犯逮捕後の現地の様子は

事件について話すと、「新聞で読んだ覚えがある」とはいうものの、それが近所だったと知って驚いたという人物も。志木駅付近で店舗を経営しているという男性は、当該の建物の前を何度も通っていても、そのような企業が入っているなどとは知らなかったそうだ。また、詐欺事件関連の噂も、聞いたことがなかったという。

近隣にある高校に通学する生徒は、今回の件を知り、気になって建物周辺を見に行ったという。その時の様子について尋ねたが、普段と特に変わった点はなかったとのこと。今回の限られた短い時間での取材では、逮捕された容疑者らと直接に面識があるという人物には出会えなかった。

ネット上では、この事件の手口を模倣して悪ふざけをする人物も出現した。そうした行為を未然に防ぐ意味でも、容疑者への厳正な処罰を期待したい。




探偵T



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