●更新日 04/20●


まだまだ出てくる?ゆでたまごの発言に矛盾点が続々と


「キン肉マン」作者・ゆでたまごの嶋田隆司氏のTwitter騒動について、続報を配信する。

作品中の牛丼は吉野家にしてほしいと、アニメ放映開始時に吉野家に頼まれたと、嶋田氏はTwitterで暴露した。しかし、「キン肉マン」では連載の初期から、「吉野屋」という吉野家を連想させる店が頻出していたことを、前回紹介した。この点について、引き続き検証を試みた。

今回対象としたのは、集英社文庫の「キン肉マン」2巻である。51ページ掲載のコラム「キン肉マンの秘密をちょっとだけ公開!!」によると、「吉野屋の牛丼と森永のココアが大好物」だという。さらに260ページでは、キン肉マンの入場曲は「吉野屋のテーマ」とある。

「キン肉マン」(集英社文庫)2巻より

嶋田氏はTwitterにて、次のようにも記した。「アニメが始まった28年前当時の吉野家の人間はタダで会社再建させてもらったキン肉マンに感謝してるんです。しかし今の社員は華原朋美がはやらせたとか訳わららんこと言ってて しょうがないことなのかなと みなさんがキン肉マンでなく華原で食べにいくようになったんなら仕様がありませんが」。

Twitter

この点について注目したいのは、ブログ「五感を吸収するスポンジ」の2004年3月4日の更新である。そこには、ジャーナリストの古田靖氏のコメントがある。それによると、牛丼のつゆだくブームは華原朋美の「笑っていいとも!」での発言に由来するという。これについて、古田氏は吉野家の広報担当者に取材し、1996年に雑誌に記事を書いたそうだ。

ブログ

嶋田氏らが吉野家からどんぶりを贈呈されたことを、「キン肉マン2世」7巻の表紙折り込みに記した1999年よりも、3年前の出来事である。つまり、華原による牛丼ブームの方が先であり、その後にどんぶり贈呈という順番だ。少なくともこの時点までは、吉野家は、「キン肉マン」の牛丼業界への貢献を忘れていなかったことになる。

当サイトでは、この時期に高校生だった女性読者の証言を得ることができた。当時、華原の影響で、女子中高生らが学校帰りに牛丼を食べる光景が見られるようになったという。また、コンビニで販売されている牛丼も、つゆが別に添付された、つゆだくのものが登場したそうだ。

嶋田氏も吉野家も「大人の対応」ができていれば、ここまでの騒動には発展しなかっただろう。しかし、嶋田氏の長年の不満は、そうした対応ができないほどに耐え難いものだったのかもしれない。




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