
●更新日 03/30●
田中義剛の花畑牧場、ブームが去った現在の状況は?
一時期、テレビで連日のように取り上げられていた、田中義剛の花畑牧場。
生キャラメルが大ヒットし、その後も次々に話題の製品を投下していった。しかし、田中のテレビ出演を利用した宣伝手法に対して、非難の声が集中した。それはネット上だけの反応ではなく、新聞社にも同様の投書が多く寄せられたという。また、田中による同業者への攻撃を、疑問視する声もあった。

一方、花畑牧場の経営手法を問う記事が、週刊誌等にも掲載されてきた。製造地や表記に関する疑惑、人気商品だった生キャラメルの抱き合わせ販売など、様々な論点が提起されてきた。その後、工場閉鎖や解雇が報じられ、ブームの終焉を示唆する記事が並んだ。実際、昨年には都内の店舗の閉鎖やリニューアルが相次いだ。

近頃は、関連の報道自体が激減してしまった感がある。最近の状況について、花畑牧場の製品を催事場で定期的に販売してきたという、西武百貨店の関係者に聞くことができた。西武の池袋店では、北海道関連のフェアや地下の食品売り場の期間限定販売スペースにて、花畑牧場の製品をかなりの頻度で扱ってきたという。
一時期の爆発的人気は衰えたとはいえ、繰り返し販売してきたのは、一定の人気を保っているからだ。例えば、地下の食品売り場で販売したメロンパンは、キャラメルクリーム入りが早々に売り切れたという。一方で、メロンクリーム入りは閉店近くなっても売れ残っていたそうだ。その時間帯になれば、列をなす人々の数も5人以下になるとのこと。
催事場での主力商品だった生キャラメルも、近頃は閉店時間になっても売れ残ってしまうという。ブームの頃には、各種製品の中で真っ先に売り切れていたようだ。また、当時はアイスクリームにも長蛇の列ができて、遅い時間帯でも、購入までにかなりの待ち時間を要したとのこと。ところが、最近では夕方の混雑する時間帯でも、数人しか並ばなくなり、すぐに買えようになった。
こういった点については、必ずしも否定的には受け止めていないという。「気になるけれど、どうせ並んでも買えない」と思っていた人々が、気軽に来てくれるからだ。一方、都内に花畑牧場の店舗が増加し、アイスクリームはコンビニでも販売されるようになった。そのため、希少性が極端に薄れてしまったことは否めないという。

根強いファンが残っているとはいえ、新たなヒット商品の開発が、今後の売り上げを左右することになりそうだ。
探偵T
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