●更新日 03/28●


大橋巨泉の外国人参政権推進論は「金持ちの戯言」か?


週刊文春2010年4月1日号に、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が「私を被害妄想の極致と罵った大橋巨泉さんへ」と題して執筆している。 (関連記事 1 2)

週刊文春

これは、週刊現代3月27日号の大橋氏の連載「今週の遺言」への反論だ。今回の記事の冒頭に、その引用がある。「たとえば右派の論客櫻井よしこさんは、中国人の永住資格者が14万2000人居り、中国共産党員が日本で投票し、政治を動かすことを考えると、これは「悪夢」とまで書いている。よしこさん、それは被害妄想の極致でしょう」。全体の約1000分の1に当たる人々が政治を動かすなどということは、100年経ってもあり得ないという。

かつて櫻井氏は、国家を隔てる壁がない世界を夢見ていたそうだが、「当時の私は、無邪気で純真で、そして無知でした。はっきり言えば、「愚かな」少女だったのです。巨泉さんはそのころの私と非常によく似た考え方をされていると感じました」と述べる。人口の移動によって海外への影響力を強めようとしている中国の政策を考慮するなら、大橋氏の視点は現在しか見ていないものであるとのこと。

例えば、中国政府がラオスへの支援の見返りとしてチャイナタウン建設を要求し、62万人しかいない土地に5万人の中国人が押し寄せたそうだ。極東ロシアでは人手不足を理由に中国人労働者を受け入れたところ、今やロシア人の何十倍にもなったという。日本でも留学生を1000万人受け入れる計画があるが、その7割は中国から来ると予測されているとのこと。櫻井氏の脳裏に浮かぶのは、北京五輪の聖火リレーでの中国人たちの暴動だ。

週刊文春

早稲田大学HP

大橋氏の主張は、年間の大半を海外で過ごし、ニュージーランドでの永住権や参政権を持っている者の視点だと、櫻井氏は批判する。働かなくても夫婦で20〜30年は遊んで暮らせる資産を持ち、それを分割して各国に投資しているそうだ。「そういう人は世界中、どこへ行っても歓迎してもらえるのですよ」と述べ、自身の経験だけで物事を考えると視野が狭くなると警告する。

当サイトに情報を提供してくれている新聞記者によると、大橋氏が時々テレビに出演するたびに、櫻井氏の指摘に近い批判の投書が新聞社に届くという。「いつも「アメリカでは」などと語るが、そんなに日本が嫌いなら小遣い稼ぎに戻ってくるな」といった、厳しい意見が絶えないとのこと。今回の論争は、そうした傾向を助長する一因になりそうだ。



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