●更新日 03/27●


バス共通カード廃止はサービス低下?利用者の見解は


都内で利用できるバス共通カードが、まもなく廃止となる。

東京都交通局HPに掲載された告知によると、廃止の理由は、平成19年に導入したICカード乗車券(PASMO、Suica)の普及が達成されたことだという。カードの販売は3月末をもって終了し、その利用も7月末までとなっている。未使用のカードや残額分については、今後5年間にわたって、各営業所にて払い戻しを受け付けるとのこと。

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カード廃止に伴って、「バス利用特典サービス」の充実が図られることになった。これは、バスの利用額に応じて、運賃の支払いに使用できる「特典バスチケット」をもらえるというもの。利用額は、月単位での計算となる。その金額に応じてもらえるチケットの付与額が、4月1日からは従来よりも高くなる。

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ところが、このサービスには納得できないという人々もいる。このたび当サイトに情報を提供してくれたKさんも、その一人だ。Kさんは週に1回程度、JR中央線の武蔵境駅で下車し、小田急バスで病院に通っている。週に2回ほど通院することも稀にあるが、それでも定期を買うと損してしまうので、バス共通カードを愛用してきた。

Kさんがいつも買っていたのは、5000円のバス共通カードである。これを買うと、実際には5850円分の利用が可能だ。片道210円で往復420円なので、およそ2回分の通院はバス代がかからない計算となる。このようなKさんにとって、バス共通カードが廃止になることは、実質上のサービス低下であるという。

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Kさんは既にSuicaを持っているが、先述のように週に1回程度しかバスに乗らない。1ヶ月間に4回通院したとすると、バス利用額の合計は月間で1680円、年間で20160円。この年間額は、850円分付いた5000円のバス共通カード3枚分以上に相当する。これまでは、少なくとも2550円分は無料で乗車できていた。しかし、バス利用特典サービスでは、従来も4月以降も、月間のチケット付与額は100円、年間で1200円である。

バス共通カードを使用していたKさんにとって、その廃止によって、年間に受けられるサービス額は従来の半分以下になる。Kさんは言う、「私のように月当たりの利用回数は少なくても、長年バス共通カードで支払ってきた客は、切り捨てられた」と。時代の流れで仕方ないのかもしれないが、Kさんと同様の境遇にある人は、決して少なくないように思われる。



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