●更新日 03/20●


朝青龍の暴行事件を「やんちゃ」と擁護する茂木健一郎


2010年2月16日に開催された「法然共生フォーラムin横浜」の概略が、3月13日の東京新聞に掲載された。

3月13日東京新聞

会合では、脳科学者の茂木健一郎が「親と子の共生」と題して講演。茂木によると、今の社会は「子ども的なもの」つまり「異質でやんちゃで、面倒くさいもの」を許容する力を失っていて、「最近では、朝青龍関のふるまいと国母選手の腰パン問題についていろんな意見がメディアをにぎわせました」という。

「むちゃくちゃなことをやる人と品格をもってやる人がむしろ共存すべきなのが社会だと思います」が、そのような契機が失われたことは、「日本がいまなんとなく沈滞していることと関係があるなと僕は思っています」と述べる。「やんちゃ」の他の事例として挙げるのは、市川海老蔵だ。父親が我慢して見守った結果、市川は誰よりも芸に精進する歌舞伎役者になったという。

3月13日東京新聞

織田信長や坂本龍馬のように、掟破りの人々が出てこなければ、日本の将来には見込みがないと茂木は考え、「ぜひ自分の周りの、ワケが分からない人たちを見守ってあげましょう」と提唱する。ただし、無条件に許すのではなく、他人のために何かをやることの大切さを教える必要があるという。

都内の大学病院に勤務する精神科医に記事を見せたところ、「講演の概略なので、詳細なつながりは確認できないが」と述べた上で、以下の部分に疑義を呈した。「人として優等生的な道を歩むことがすべてではないということは、広く言えば生命原理でもあります。いのちは異質なものも含めいろんなものをのみ込んで共生しています。われわれの身体の細胞自体、朝青龍関と内館牧子さんが仲良く手をつないでいるようなものです」。

3月13日東京新聞

この発言は、人間の身体についての茂木の理解であり、彼の言う「身体の細胞の共生」は、講演の趣旨である「他人との共生」とは無関係であると指摘する。身体の構造を社会の人間関係と等置するのは非科学的であり、科学者を名乗る人物の発言として問題があるのではないかという。

私見を述べるならば、国母の服装問題はともかく、暴行事件が発覚した朝青龍をも「やんちゃ」と擁護することは正当なのか。茂木の発言は、自身や芸能人の悪行を「やんちゃ」と称賛する島田紳助の芸風そのものだ。茂木は所得の無申告が判明して各方面から膨大な非難を浴びたが、これも「むちゃくちゃなことをやる人」として許容されるべきと考えるのだろうか。



探偵T



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