●更新日 12/10●


小学生がマジコン使用を動画で自慢、不正DL疑惑も


小学校6年生の男子生徒がマジコンの所持と使用を自慢する動画を公開し、話題になっている。

マジコンの所持を紹介した動画では、自身の顔を公開した上で、マジコンのパッケージや保証書及び取扱説明書を撮影。続いて、自身が運営する掲示板を映し、閲覧者に訪問を呼びかけた。別の動画では、コピーソフトを本体に入れて起動させる様子を撮影。61本もコピーソフトを持っていると自慢している。後者の動画の説明文には、「大丈夫です ROMはNEO3から吸い出ししています」とある。





ところが、前者の動画で掲示板を紹介した際に、ブラウザのブックマーク欄に、マジコン用にデータをネット上からダウンロードするためのサイトが二つ表示されていた。友人の掲示板を紹介した他の動画にも、それらが映っている。市販ソフトを購入しないで不正に取得するという目的がなければ、そのようなサイトを訪れ、ブックマークに入れる可能性は限りなく低いはずだ。



ネット上では、生徒の名前や各種個人情報も判明してしまった。2009年12月9日の夕方、YouTubeのプロフィール欄に記されていた大阪市立茨田北小学校に取材を申し込み、同校教頭に話を聞いた。まず、当該の氏名の生徒が在籍していることを確認した。本件については、同日の昼に匿名の電話があり、ネットで騒ぎになっていると聞いたそうだ。

しかし、騒動の具体的な内容や、何が問題になっているのかという点については、その電話からは理解できなかったという。そこで、これまでの経緯や提起されている論点等を詳細に説明した。あわせて、マジコンの機能や、過去の法的な論議及び現状を説明した結果、問題の深刻さを実感した模様。

同校では、PCを使用した教育がなされているという。しかし、ネットを使用する上でのモラルについては、「メールや掲示板に、友達の悪口を書いてはいけない」と教えている程度とのこと。「このようなサイトを見てはいけない」といったことについては、具体例を挙げるわけにいかず、指導できていない状況にあるそうだ。今回のようなケースは、学校としては全く想定していなかったという。

当該の生徒は、他人の掲示板でも「荒らし」認定され、各種のトラブルを起こしていた。そうした点も含めて生徒の保護者に連絡を取り、事実確認を早急に行なうという。また、学校としての対応内容の検討や、事実確認に基づく生徒への指導も進めるとのことである。



探偵T



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