●更新日 12/07●


ジャンプ連載の生原稿を売りたい…漫画家の悲痛な叫び!?





かつて週刊少年ジャンプで連載を持ち、作品がアニメ化された実績もあるベテラン漫画家の黒岩よしひろ先生が、自身の生マンガ原稿を売りたいとブログで発言し話題となっている。



翌日のエントリーでは

とりあえず、1枚1万円以上で売りたいと思う。
サスケが1冊分200ページくらいだから、200万円以上で。
バリオンも1冊分200ページくらいだから、200万円以上で。アスカは上下で400ページくらいだから、400万円以上で。
バラ売りはなし、でコミックス1冊分の原稿をまるごと買ってもらえればいいんだけど。

と、なかなか生々しい金額が。

ちゆ12歳の記述によれば、
黒岩先生は、「週刊少年ジャンプ」で「サスケ忍伝」「魔神竜バリオン」「変幻戦忍アスカ」「不思議ハンター」という4本の漫画を連載。その全てを速攻で打ち切られて、作者自身は「月刊少年ジャンプ」に左遷されるという伝説を作った漫画家さんです。

とのこと。そのレジェンドな漫画原稿を売ろうというのだから「どんだけ生活に困っているのだ?」という声も出ようというものである。

数年前、コミックスをこれまで数十冊は出しているベテランの漫画家先生に漫画界の現状について伺ったことがあるのだが「売れる漫画と売れない漫画の二極化が昔にくらべてどんどん広がっていっている」とのこと。先日コミックスの初版発行部数日本記録の285万部を記録した「ワンピース」などは別格としても、売れる漫画と売れない漫画の差がどんどん広がっていっているという。コミックスが出るにしても最少発行部数も、以前は「この部数ではコミックスにはならない」という数で出てそれで終了というものが多いとのこと。

しかしまあ、コミックスとして発行されるのはまだマシかもしれず、休刊となった角川書店「コミックチャージ」で連載していたラーメンのレポ漫画「ラーメン王子」などは1巻2巻が出て、ちょうど3巻の分の話が終わったところで連載終了となったのだが。

1巻2巻は買ってたのに3巻が出ませんでした

いつまでたっても3巻が出ないので角川書店に問い合わせたところ「3巻の刊行予定はいまのところありません。もしかしたら電子出版という形で出すかもしれませんが……」という返答が。

いずれにせよ、黒岩先生の生原稿にいくらの値段がつくかはわからないが、今後こういう感じでブログなどで「生原稿を売却します」という漫画家さんは増えていくのだろうか……。


探偵O



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