●更新日 11/26●


放送禁止用語掲載問題、週刊少年マガジン編集部に取材


週刊少年マガジンに連載中の「エデンの檻」に「クンニ」という言葉が使われていたとのことで、ネット上で大きな話題になった。

ガジェット通信の記事「週刊少年マガジンの漫画が放送禁止用語を堂々と掲載」では、「クンニ」と書かれている部分にモザイクをかけた画像を掲載。子供が手に取る雑誌での放送禁止用語の使用は不適切ではないかという論調の記事で、ネット上での各種の反応を紹介している。



本件についてマガジン編集部に取材を申し込み、「エデンの檻」の担当編集者から話を聞いた。ガジェット通信が「キャラクターに対して強い印象を与える結果になると考えた可能性もあるし、単に校正し忘れたという可能性もある」と書いている点について、まず尋ねてみた。すると、チェック漏れということはなく、事前に内容を確認した上で、問題はないと判断して掲載したとのこと。

ガジェット通信では「放送禁止用語」と書いていたが、出版業界には自主規制すべきとされる表現に関するコードのようなものはあるのだろうか。担当者によると、明文化されているものは見たことがないという。特に配慮されているのは差別的な表現で、弱い立場の人々を傷つけるような表現は避けるべきと考えられているようだ。

一方、性的な表現については、その言葉が出てくる文脈にもよるという。今回の場合、少年誌への掲載ということで、「クンニ」という表現がグレーゾーンであったことは確かであると、担当者は述べる。しかし、ここまで反応があるとは予想していなかったそうだ。これまでに正式な抗議を受けているわけでもないようで、現時点では本件について誌上で何らかの言及をする予定はないという。

「放送禁止用語」とはいっても、出版業界と同様に曖昧な部分もあるのだろう。TBSの「ランク王国」では「○んこ」の「○」の部分に入る文字を女性たちに答えさせ、そのランキングを発表したことがある。また、日テレ「マジカル頭脳パワー!!」では、松村邦洋が「キンタマ」と発言した際には自主規制して音を消したが、飯島愛が男性器の意味で「チンチン」を連呼した時にはそのまま放送した。



ちなみに、「広辞苑」には「クンニ」という言葉は出ていない。一方、学校の図書館にも備えられている研究社の大型辞書「新和英辞典」には、「クンニリングス」と正式名称で収録されている。個々の判断や時代状況によって、是非の基準も変化するというのが実態だろう。







探偵T



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