●更新日 11/21●


田中義剛の花畑牧場カフェが苦境に?その実態とは


田中義剛の花畑牧場カフェが苦境に立たされていると、2009年11月19日の日刊ゲンダイが報じ、話題になった。

「この1カ月ほどの間に竹下通り店、渋谷店、青山店、銀座店(ホエー豚亭)の4店舗が閉店……。事業縮小を余儀なくされている」という。これを読むと、相次いで閉店してカフェの経営が急速に悪化しているかのような印象を受ける。しかし、新たに六本木ヒルズ店がオープンしたことは、記事では触れられていない。また、青山店が閉店というのは正確ではなく、「花畑牧場メロンパン工房」として引き続き営業している。


青山店はメロンパンショップに

六本木ヒルズ店オープン告知


青山店には今夏、知人に連れられて平日の夕方に立ち寄ったことがある。店内にはレジに女性店員が一人と奥に男性店員が一人で、客は皆無だった。驚いたのは、入店時に「いらっしゃいませ」の一言がなかったこと。アイスを注文した際も、店内でそれを食べて帰る時にも、「ありがとうございました」の言葉はなかった。食べている間にキャラメルを買いにきた女性がいたが、その客に対しても同様の対応だった。

今回、原宿店を訪れてみた。竹下通り店がなくなったためか、「リニューアルオープン」と宣伝していて、店内は大勢の客で盛況だった。店員の接客もまともで、青山店の対応は何だったのだろうと信じがたい。一方、竹下通り店のあった場所を訪れると、わずかに外観にその痕跡をとどめるのみで、店舗名等は建物から全て消えていた。


竹下通り店跡地


買い物客を装い、近隣の店に入って竹下通り店の評判を聞いてみた。すると、「場所が悪かった。竹下通りに看板はあったけど、このへんに偶然遊びに来た人には見つけにくい」、「開店してすぐに、昼間でも行列がなくなった」といった声が。竹下通りから一本入った狭い路地の奥にあるため、同店を目的に来た人でなければ、気づかずに通り過ぎてしまうことも多かったかもしれない。

また、「原宿店と近すぎた。あっちの店は場所もいいし、よく目立つ」、「竹下通りでよく売れるクレープとかと比べて高すぎた」といった意見も。原宿店は、明治通り沿いで立地条件が良いことは事実だ。また、竹下通りと比べて価格が高めの商品を扱う店が周辺にあることも重要だろう。それらの店の利用客ならば、強気の値段の花畑牧場カフェの商品にも、手をのばしやすいと考えられる。

カフェには新商品が続々と登場してきたが、これも飽きられないための戦略なのだろう。この人気は、いつまで続くだろうか。



探偵T



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