●更新日 05/17●


シャープのPC「メビウス」モニター選出過程に疑惑浮上


シャープが募集したノートPC「メビウス」のモニターの選出過程に対して、多くの疑問の声が上がっている。

シャープでは2009年4月14日から5月13日まで、新作ノートPCのモニター100名を募集していた。採用期間中、メールやブログ等でPCについての意見や感想を述べ、期間終了後はPCを返却しなくてよいというものだった。募集に際して、「モニターのご応募が1万名に達した時点で、受付期間中であっても募集を終了させていただきます」と書かれていた。



ところが、実際には定員の1万人を超えても募集が続けられていたのではないかとの疑惑が浮上。「シャープにとって都合がいい人物を、告知されていた条件に反してでも採用したのではないか」などと勘繰る人々がネット上に続出した。そして、選出過程が適切であったかどうかということの検証作業が始まった。

モニターに応募するには、「シャープな暮らし研究所」が発行するメールマガジンに登録することが条件となっていた。メール内に記載されたURLには、各自に割り当てられたSIDがあった。それで自分が何番目の応募者であるか分かるとのことで、番号を報告する人々が2ちゃんねるに続出。その結果、4月15日の午前1時前には1万人を突破し、締め切られるまでに応募者は3万人を超えていたらしいということになった。



そして5月16日、当選したことを表明していた「Moden Syntax」というブログを書いている人物が、自身は26000番台の前半だったと告白した。4月15日の13時過ぎに応募したそうで、1万人を超えていたと思われる時点での応募で当選してしまったことになる。これが明らかになると、シャープの選出過程に疑問を持つ人々がますます増加していった。



更に、YouTubeでも騒動が発生した。「Sharp 新Mebius 初体験!」という、シャープがアップした動画のコメント欄に、この件について書き込む人々が続出した。すると、コメントが全て削除されて書き込めなくなってしまった。このことに対して、「不都合な事実を隠蔽しようという魂胆なのか」といった非難の声が各所で上がっている。

今回の件に関して、シャープは早急に公式な見解を表明するべきだろう。それによって人々が納得しない限り、各種の非難や噂話が「メビウスの輪」のごとく延々と展開されていくという、最悪の事態に至る可能性が高そうだ。




探偵T



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