●更新日 05/10●


インフルエンザ問題で大阪の府立高校校長に非難殺到


新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)問題で、感染した高校生らが通う大阪の府立高校校長の発言に注目が集まった。

2009年5月8日に帰国した高校生及び教諭が新型インフルエンザに感染していたとのことで、9日に集まった報道陣からのインタビューに校長が応じた。そこでの発言内容に対して、ネット上で膨大な数の非難の意見が飛び交っている。その主な理由は、校長の発言と行動があまりにも無責任であるというものだった。




9日の読売新聞によると、「残念な結果だが学校の対応は適切だった」と校長は繰り返したそうだ。この発言に納得できない人々は多いようで、様々な問題が指摘されている。例えば、「「現地のコーディネーターが大丈夫と言っている」との説明があったため、健康管理を徹底することを確認」したという。コーディネーターがインフルエンザについて信頼に足る専門的知見を持っていたのか、そのことを校長は確認した上で指示を出したのか。

「引率教諭は「現地でマスクをしている人がおらず、集団でつけていると奇異の目で見られると思い、着用させなかった」と説明したという」。奇異の目と生徒の安全を同列視して引率教諭が後者を蔑ろにしたこと、校長もそれを追認したことの責任が問われている。また、多くの人々が集まる観光地の訪問については、「引率教師やコーディネーターと頻繁に連絡を取り、問題ないと判断した」という。「問題ない」と確信できた根拠は何か。



9日の佐賀新聞によると、インフルエンザ感染について、校長は大阪府教育委員会に全く報告していなかったという。生徒が発熱したという現地の教諭からのメールを受信したが、校長は委員会に報告しなかった。更に7日の夜に、教諭自身の発熱についてもメールが届いたが、校長はこれも無視したそうだ。これらの点に関して中西正人教育長は、「結果的に適切だったとはいえない。検証して反省しないといけない」と述べた。

今回の問題について、地元や周辺地域の住民の関心は当然高いようだ。モバゲーでも多くの話題が出ているが、「水泳の大会寝屋川高校で一回あるらしい(笑)豚インフルエンザかかりそうやわ」、「寝屋川の奴2人豚インフルかかったwwwww死ねwwwwwwwww」といった不穏当な書き込みも見られる。



学校側の一連の対応を見る限り、「大丈夫なはずだ」という根拠を欠いた判断で済ませたことが大きな問題だったのではないか。




探偵T



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