●更新日 02/09●


奈良市役所「ご意見箱」に投書の情報を関係者に漏洩!?

数年前に、長期病欠を繰り返していた職員(5年10ヶ月で8日間しか出勤しなかったなど)が懲戒免職になるなど、いろいろと問題となった奈良市役所。年間91日以上の病欠を3年以上繰り返している現職職員も十数人いたとのこと。
また来年2010年は平城遷都1300年祭ということで、すっかり有名にはなった「せんとくん」だが、奈良県と奈良市の庁舎ではそれをあしらったPR懸垂幕の掲示を「造形美にふさわしくない」と断っていたりしたらしい。

さて、そういったニュースで全国的におなじみになった奈良市役所だが、市役所のHPにある「奈良市ご意見箱」に投書した方の個人情報をあまりにもぞんざいに扱っているのでは? と現在話題になっているようだ。


石田志芳さんのブログ「しほらぼ」より

奈良市役所の情報漏洩問題をブログにて訴えているのは、作家としても活躍しているタレントの石田志芳さん。

それによれば、石田さんは「母親が主婦で家にいることが当たり前だったころの会則」が現在の状況とは乖離していると考え、「PTA連合と教育委員会へ市内の学校現場で起きている問題を集約し、それを題材に議論し、改善するために会則に補足を入れることが必要では」との意見を市役所のご意見箱に送ったとのこと。


「奈良市ご意見箱」のフォーム

すると、翌日PTA役員から電話がかかってきて「石田さん、市役所にメールしたでしょ!PTAに文句があるなら市へ言わずに私に言って下さい!」と言われたとのことである。

「氏名を公表し、あたかも私がPTAへの文句を市へ言っている内容に曲げられた形で伝わっていたのです。」と池田さんは記している。

どういった経緯で石田さんがご意見箱から出したメールがPTAに伝わったのかは不明だが、いずれにせよ奈良市役所の情報の管理というものはどうなっているのかと疑問を呈したくなる事態である。

「ご意見箱」のフォームには、名前(必須)・住所・電話番号等を入力するところもあるのだが、もし仮に、先に述べた長期欠勤職員の事件が問題になったことについての意見などを送った場合など、その情報が関係各所に漏らされるといったこともありうるのであろうか?

現在石田さんは、
「氏名の公表と、事実を捻じ曲げおかしな形で噂が広まった責任をどう説明するのか」と市教育課の回答を待っています。
とのことである。

どういった回答を市役所側は送ってくるのか?
今後の行方に注目である。




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