●更新日 11/06●


懸賞論文問題の田母神氏とアパグループ、各政党の人脈


懸賞論文の内容が問題視され更迭された、前航空幕僚長の田母神俊雄氏。この論文をめぐって、周辺の人脈が注目を集めている。



中でも話題になっているのが、田母神氏が応募した懸賞論文「真の近現代史観」を募集したアパグループ関連だ。例えば、アパHPに掲載の「日本を語る会」第17回の出席者は田母神氏、アパグループ代表の元谷外志雄氏、アパホテル社長の元谷芙美子氏、民主党の鳩山由紀夫氏、鳩山氏夫人の鳩山幸氏、産経新聞社「正論」編集長の大島信三氏。田母神氏は他の回にも度々出席していて、同氏以外の自衛隊関係者も確認できる。



この企画には、過去に各政党関係者が多数出席してきた。その一部を挙げると、自民党から安倍晋三氏、衛藤征士郎氏、尾身幸次氏、高市早苗氏、中川秀直氏、馳浩氏、浜田靖一氏、矢野哲朗氏、山本一太氏ら、民主党から浅尾慶一郎氏、糸川正晃氏、海江田万里氏、長島昭久氏、永田寿康氏、松沢成文氏、山岡賢次氏らが出席している。その他、城内実氏、小林興起氏、西村真悟氏らの名前もある。馳氏は、アパのHPで自身の連載も持っている。

懸賞論文には多くの自衛隊関係者が応募していた模様であると報じられているが、受賞者たちの所属や経歴も話題になっている。日本保守主義研究会代表、平成20年定年退職自衛官リストに名前があるアパ株式会社リスク管理室室長、小松基地友の会事務局長など、様々だ。小松基地友の会は、アパの元谷外志雄氏が会長を務めてきた団体である。昨年8月に、小松基地でF15戦闘機に民間人として初めて元谷氏が搭乗したとも報じられた。

同会HPへはアパHPからもリンクがあり、元谷氏の挨拶文等が掲載されている。「国防意識の高揚や自衛隊活動に対する理解を深め、基地と県民の橋渡し役を担っていくことを目的としています」とのこと。また、同会発足時の第6航空団司令が、田母神氏だったようだ。その他、元谷氏の自著での主張が田母神氏のものに似ていること、その出版記念パーティーで田母神氏がスピーチしたこと(2008年6月9日の産経新聞)なども指摘されている。



鳩山氏は田母神氏の一連の言動を批判し、参考人招致で防衛相の浜田靖一氏の任命責任をも問うはずだった。だが、おなじみの民主党「ブーメランの法則」が今回も炸裂。与党はこの点を挙げて鳩山氏を追及するという。だが、鳩山氏だけでなく浜田氏もアパとの接点が発覚し、泥沼状態である。



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