●更新日 08/10●


北京五輪聖火リレー最終ランナーは「偽ナイキ」創業者


北京五輪の開会式では、李寧という人物が聖火リレーの最終ランナーを務めた。

2008年8月9日の産経ニュースによると、李氏は、かつて中国の男子体操チームで活躍し、「体操王子」と呼ばれていた。1984年のロサンゼルスオリンピックでは、金メダル3枚、銀メダル2枚、銅メダル1枚を獲得した。

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李氏は、自身の名を冠した「李寧」というスポーツウェア・ブランドの創業者だ。2008年3月16日の産経ニュースによると、李寧のマークがナイキに似ていることから、同社は中国でも「偽ナイキ」と呼ばれているとのこと。

中国で同年1月に実施した「五輪スポンサーの認知度」に関する世論調査では、李寧が首位に立った。だが、この結果は、回答者の70.9%が同社を北京五輪の公式スポンサーと誤解していたためであるという。

ブログ「成都60円ごはん」の2006年6月14日の更新では、李寧が掲げる「Anithing is Possible」は、アディダスの「Impossible is Nothing」からのパクリであると指摘している。2005年2月5日には、中国には李寧以外にもナイキのマークに似せたブランドが多いとして、画像を掲載。アディダス(adidas)に似せた「addnice」というブランドも存在するようだ。

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財団法人国際文化フォーラムHPの2006年12月28日の更新では、「この写真を見るとやはり違和感を覚えてしまうのは私だけでしょうか」と、ナイキと李寧のマークが並ぶスポーツ用品店の画像を掲載。李寧の幹部は、「中国のナイキになるのではなく、世界のリーニンになるのが目標」と述べているという。

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CRI Onlineの2007年2月7日の更新では、「新財富」同年1月号の内容を「「李寧」のナイキ式発展」と題して紹介。「「李寧」がナイキをまねすることは営業手段や資産運営の段階にとどまっているものの、その経営戦略は一定の進展を遂げ、会社の利潤や資産収益など、いずれも好成績を収めた」と、李寧がナイキのパクリであると断定してしまっている。

ちなみに、李寧のHPには「Through sports, we inspire in people the desire and power to make breakthroughs」とある。そういえば、のまネコ問題では「inspire」は「パクリ」を指す言葉として広まったのだった。



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