●更新日 08/09●


首都高トレーラー炎上事故の企業、その驚くべき正体


2008年8月3日に首都高5号線で発生したトレーラー横転・炎上事故を起こした企業に、注目が集まっている。

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問題の企業は、群馬県高崎市箕郷町上芝の多胡運輸。5日には高崎市による特別監査も行なわれた。多胡運輸の外観を撮影したTBSの映像には、「安全輸送の誓い 私は決められた事を守り 事故・トラブル・クレームは起こしません!!」という同社の看板が映っていた。

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「就職活動と会社情報」掲載の2006年12月8日の求人情報には、同社の事業内容として「一般貨物自動車運送業」とある。「※社会保険未加入のため社保事務所への相談指導」との記述も、そこには見られる。

群馬県安中市で起きた詐欺横領事件を追跡する「市政をひらく安中市民の会」では、当該の事件と多胡運輸との接点を紹介している。同サイトは、多胡運輸の多胡茂美社長は、「安中市土地開発公社51億円巨額詐欺横領事件で単独犯とされた安中市職員のタゴの実弟である」と記す。社長の実兄で横領事件に関わったとされるのは、多胡邦夫という人物だ。

横領事件の詳細は同サイトをご覧頂きたいが、多胡社長は事件当時、不動産業を政治家らと始めたという。「実兄の元職員タゴが土地開発公社で安中市内の土地情報を一手に握っていた」、「元職員のタゴからは、配偶者や親族に、横領金が相当流れていることが、警察の捜査資料からも明らか」で、様々な疑惑があったとのことだ。

また、社長は小型車を数台所有する程度の規模の運輸業を営んでいたが、横領事件の発覚前から急激に業務が拡大したとの指摘もある。業務拡大の起爆剤になった資金の出所と当該の事件は、何らかの関連があるのではないかとの疑いもあるという。

多胡運輸は出光の孫請けで、その間に入っているとされるのが、ホクブトランスポート株式会社(梅山立之・代表取締役社長)である。同社についてネット上で話題になると、直ちにHPが削除された。

この行為に対して、説明責任を果たすどころか逃亡を図るというのは企業倫理に反するのではないかとの批判が続出している。また、社長らの政治家人脈についての噂話も、2ちゃんねるに次々と書き込まれている。

同社HPを見ると、「お客様から「信頼・信用」を得られるよう」、経営理念である「安全・安心・安定」の実現に取り組んできたという。多胡運輸にも当てはまることだが、言行不一致の企業は人々の信頼・信用を失うばかりである。



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