●更新日 05/11●


「リンリン暗殺説」続出で上野動物園副園長が反論!


2008年5月8日の記事でお伝えしたように、コラムニスト勝谷誠彦氏が上野動物園のパンダ「リンリン」は変死したと問題提起し、大きな反響を呼んだ。その後、同様の見解が続出している。

まず、週刊新潮の2008年5月15日号に「「タイミングが良すぎる」ので流れる「リンリン暗殺説」」と題した記事が掲載された。それに続いて、産経新聞が「上野にパンダ、半数以上が「反対」 都庁などに抗議相次ぐ」という記事を5月9日に掲載。
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記事中で、「国家の品格」の著者である、お茶の水女子大学教授の藤原正彦氏が暗殺説に「参戦」。「日本が恩義を感じる必要はない。中国は外交の上手い国だから日本は用心しなければならない。リンリンの死んだタイミングが良すぎることが不可解だ」と述べている。

同日、東京新聞は特報面で暗殺説を主題に記事を掲載した。「中国”リンリン”を外交カードに 福田首相はパンダ選挙!?」と題されたもので、同紙HPには掲載されていない。記事中では、上野動物園副園長の坂本和弘氏がインタビューに応じ、暗殺説に対する反論を展開している。

動物園に暗殺説についての問い合わせが来るようになったのは、8日からであるという。それに対して動物園は、「そんなわけないと自信を持って答えている」とのこと。坂本氏は言う、「直前に死んだからと言って、すぐに首脳会談で取り上げられるだろうか。貸与は外務省から打診し、中国の意思決定にも時間はかかる。その後でないと、胡主席は言及できないはず」。

リンリンの体調は以前から悪く、しかも高齢で、いつ死んでもおかしくなかったという。本年度の都予算には、パンダを入手するための調査費が事前に計上されていたそうだ。また、外部からの侵入者に対する警備は万全であり、自身の家族より長い時間接している飼育係が殺すことなどもあり得ないとのこと。

その上で坂本氏は、「獣医師を常時待機させるべきだったとは思うが、それで何をできたのか。みとれなかったのは心残りだが」と述べる。リンリンの病状をよく知る関係者ゆえの率直な意見なのかもしれないが、「それで何をできたのか」という発言は、リンリンを愛していた多くのファンに対する配慮が足りないようにも思える。

ちなみに、上野動物園のHPの9日の更新には、タイミングが悪いことに、動物への催眠術のかけ方が記されていた。この記述が新たな陰謀説を生まないことを願うが・・・。



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