●更新日 04/22●


勝谷誠彦「善光寺の落書き犯は日本人」、その根拠は?


長野の聖火リレーの出発点になることを辞退して話題の善光寺。その善光寺への落書きが発見されたという事件で、コラムニストの勝谷誠彦氏の発言に注目が集まった。

2008年4月21日に放映された日テレ系「スッキリ!!」の勝谷誠彦氏

当該の発言が出たのは、2008年4月21日に放映された日テレ系「スッキリ!!」。この日、同番組では「聖火リレー辞退 善光寺に落書き」と題して善光寺の現状を報じた。それによると、落書きが発見されたのは本堂。白いスプレーが使用され、壁や柱に6箇所ほど見つかったという。

現在、警察による捜査が進められている模様だが、辞退騒動との関連性については不明だ。同番組のインタビューに答えた善光寺の職員は、辞退と落書きを無理に結びつけることはしないと発言した。

この件について元衆院議員の山本譲司氏は、聖火リレー問題に便乗した悪質ないたずらではないかと推測。それに続けて発言した勝谷氏によると、同氏はネット上での善光寺への放火予告の書き込みをリアルタイムで見ていたという。「ガソリンを持って集まれ」などというのはとんでもない話だと、勝谷氏は批判。

2008年4月21日に放映された日テレ系「スッキリ!!」

そして、今回の落書きはいたずらではないかと勝谷氏も述べた。勝谷氏曰く、「落書きされている図形がですね、とても一般のテレビでは流せないようなもので、世界的には通用するマークではなく日本独自に通用しているマークですので、おそらく日本人の悪ガキがね、やったんじゃないかと」。評論家の宮崎哲弥氏もそれに賛同し、愉快犯によるものだろうと述べた。

放映内容はyoutubeにアップされ、ネット上では賛否両論が展開されている。





勝谷氏に同意する人々もいれば、逆に批判的な意見も見られる。批判の論点も様々であり、主なものをいくつか挙げてみよう。一つは、勝谷氏の「日本独自に通用しているマーク」との主張がどの程度正しいものであるのかとの疑問だ。

そうした主張が正しいと仮定しても、日本にある程度馴染みのある中国人であれば、今回のような落書きをすることは十分に考えられるという声もある。また、日本人によるものであったとしても愉快犯とは限らず、善光寺の辞退を批判する人間が落書きした可能性もあるのではないかとの指摘もなされている。

不確定な点が多すぎる現時点で、即断は避けるべきだろう。犯人捜しも重要だが、同様の心無い行為が繰り返されないためにはどうすればよいのかということも、しっかり検討する必要があるように思える。



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