強盗撃退の絶叫「僕、アルバイトォォ！」に大反響

コンビニエンスストアのアルバイト店員が強盗を撃退したという、一見するとありふれたニュースがネット上で大反響となっている。

2008年4月18日のFNNニュースによると、17日の早朝に東京都港区東新橋のコンビニで事件は発生した。刃物を持った男性がレジ付近で男性店員を脅し、金銭を要求したという。だが、「店員が「レジを開けられない」と答え、すきを見て店の外に逃げようとしたところ、男は何も取らずに逃走した」とのこと。

この記事を読む限りでは普通のニュースなのだが、事件現場の様子が映像として伝えられたことで注目が集まった。事件発生時の状況は防犯カメラに記録されていたのだが、その映像を放映したのが4月18日の「とくダネ!」。それを見ると、FNNニュースの上記引用箇所からとは全く異なる印象を受ける。

侵入した男性がレジで刃物を突きつけると、店員は「泥棒、泥棒!」と叫んだ。強盗が「金を出せ」と要求したところ、店員は「金持ってないですよ」と応答。レジを開けるよう要求する強盗に対して店員は「開けられないよ、僕、アルバイト」と言い、強盗が「アルバイト？」と聞き返すといったやり取りが続く。



そして、強盗が店員から目を離してレジを見た瞬間。店員は「僕、アルバイトォォ！」と絶叫し、高くジャンプしてレジの上に飛び乗った。突然の出来事にビビッた強盗は、そのまま逃走。今度は立場が逆転し、店員が強盗を追いかけて走っていく。一連の映像を見て、番組コメンテーターの友近も思わず口に手を当てて笑っていた。



この放映内容がyoutube等にアップされると、ネット上では大反響となった。アルバイトの男性店員の年齢は55歳だったが、その年齢の割に驚異的なジャンプ力と予想外の行動であったことに、多くの人々が爆笑したようだ。




2ちゃんねるには関連スレッドが乱立し、メインのスレッドには書き込みが殺到。「僕、アルバイトォォ!」を既存の各種AAと組み合わせたものも無数に誕生している。今年の流行語大賞候補にもなるのではないか、との声さえあるほどだ。




だが、そう笑ってばかりはいられない。本記事執筆時点で、犯人は未だ捕まっていない模様。年齢は20〜30歳、身長約170cmで、犯行時は茶色のコートを着ていた。店員の咄嗟の機転で難を逃れたとはいえ、地域住民にとっては未だ安心できない状況であり、一日も早い事件解決を願うばかりだ。



探偵ファイル