●更新日 04/17●


福澤朗「中国から報道規制せよとの指示」発言に騒然!


福澤朗アナウンサーが「中国政府から報道規制せよとの指示が来ている」と発言し、ネット上で多大な反響を呼んでいる。

当該の発言が出たのは、福澤アナが司会を務めるTBS系「ピンポン!」。2008年4月16日に放映された同番組では、「生討論 チベットに自由はある?ない?」と題し、様々な立場の論客を招いての討論が展開された。

福澤アナは、漢民族の中国人であるという日中環境協会理事長の宋青宜氏に対して、「例えば宋さんがお国に帰られて、北京市内で中国の環境問題や政治状況や宗教問題、自由に発言できますか」と質問した。すると宋氏は「いつも自由に発言しています」と返答。

これに対して疑問を呈したのが、評論家の宮崎哲弥氏。長野県の北京五輪問題に関して、「批判をするな」、「抗議行動もやらないでほしい」といった要請が中国当局から来ていることを宮崎氏は挙げた。そして、「これ(批判や抗議の自粛)を国レベルでこちら側に要請してくるということは、それは自由はないだろうな、と・・・」。
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宮崎氏が喋り終わらないうちに、福澤アナが発言。「確かに中国政府から「報道規制をせよ」というね、そういった指示まで来ているわけですから。これはどう考えても自由があるとは思えない」。この発言を受けて、かつてダライ・ラマ14世の側近だったというチベット文化研究所所長のペマ・ギャルポ氏は、次のように述べた。

「同じ中国の、例えば日本にいる学者なんかもね、討論するのに苦しいですよ。なぜかというと、本当のことを言ったら自分が困るし、本当のことを言わなかったら世の中の自分への評価が変わっちゃうからですね。中国の人たちも実際ね、抗議行動して捕まっている人もいるし、中国人の人たちでも、今回も例えばダライ・ラマ法王の談話に対して21名が命がけで「支持する」と。そして、その人たちは捕まっている」。
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この討論との関連でネット上にて話題になっているのが、中国の視点から書かれた「人民網日本語版」の2008年4月15日の記事だ。それによると、日本や西側のメディアは中国に対して偏見に基づいて報道しており、この状況を打破するには民間の力によって中国への人々の理解を促す必要があるという。

福澤アナが示した「中国政府からの指示」が具体的に何を指しているのかは不明だ。とはいえ、今回の発言を賞賛する立場の人々からは「ジャストミート!」の声が上がっている。



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