●更新日 02/05●


倖田來未「羊水が腐る」発言を精神科医が心理分析!


「35歳まわると羊水が腐ってくる」発言をきっかけとする騒動で、活動自粛を発表した倖田來未。そんな彼女の最近の心理状態を分析した学者のコメントが話題になっている。

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2008年2月4日、「「キレイな体」という「ピュア信仰」 倖田「羊水腐る」発言の背景?」と題した記事が、J-CASTに掲載された。倖田の「羊水」発言に関連した最近の動きを伝えると共に、識者たちのコメントを紹介している。

「羊水」発言以前に収録され2月3日に放送された、フジ系「新堂本兄弟」では、倖田に対して心理学者による心理分析が行なわれていたようだ。倖田は、「歯が砕ける夢を見ることが多い」と告白。それに対して富田隆・駒沢女子大学教授は、「『自分の女性としての魅力がなくなる』そんなのは絶対に認めない夢」と分析した。すると倖田は分析結果に同意し、自分の身体について「日に日にあらっ?重力に負けてんちゃうの?」と思うことがあると述べたという。

倖田自身はこれで納得したようだが、この分析が唯一の正当な解釈と言えるのだろうか。そこで探偵ファイルでも、精神科医に心理分析を依頼した。

――富田教授による分析について、いかがですか。
「倖田さんご本人と直接話して分析するわけではないですから、断片的な情報ゆえに正確さを欠くかもしれないということを承知の上で申します。依拠する理論の違いということもあるかもしれませんが、富田氏の分析結果は私の見解とは違いますね。「歯が砕ける」という夢を「女性としての魅力」という次元だけで捉えると、その夢が別のものをも意味している可能性を捉えそこなうことになるのではないでしょうか。人間の心理には、抑圧や圧縮といった無意識のメカニズムが含まれていて、普段は意識されていない願望や恐怖が変形されて夢の中に現れることがあります。」

――そういう点も考慮すると、どんな分析になりますか。
「私が最初に思いついたのは、フロイトの古典的な分析事例「ハンス少年」との類似です。そこに「歯の生えたファロス」というのが出てきます。ファロスというのは、フロイトの「エディプス・コンプレックス」という分析モデルの中で、人間の万能感の象徴として登場するものです。ハンスは母親との密着した関係の中に閉じ込められていて、この関係から抜け出せません。彼にとっての理想は母親であり、その母親が持っていると想定されたファロスへの同一化によって、自分という存在のイメージをどうにか統合することに成功しています。」

――それを「羊水」発言に当てはめると、どうなりますか。
「倖田さんの「歯が砕ける」という夢が、ファロスの剥奪への恐怖を意味しているとしたら・・・。要するに、芸能界で成功してトップに上り詰めたけれど、このところの不調や実績の低下で精神的に追い込まれていたのかもしれません。フロイトがハンスの事例で取り上げた、母親の「歯の生えたファロス」は、男性たちの欲望を飲み込み屈服させてしまうヴァギナという、万能性の象徴として描かれています。「35歳を過ぎると羊水が腐る」という認識は、「万能な母親」の生殖能力とのつながりが断たれてしまうことへの恐怖、つまり、エロティックなパフォーマンスで獲得した自身の地位と名声の喪失への恐怖が、無意識に表出されたものとしても解釈できるように思えます。」

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「盛者必衰」という言葉もあるが、一度頂点を極めると、常に転落の恐怖を抱えることになるのかもしれない。いつも元気で快活なイメージの倖田にも、そんな重圧がかかっていたのだろうか。



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