●更新日 02/02●


報ステが再び中国産を擁護「毒ギョーザは例外」


2008年1月30日のニュースウォッチでお伝えした、テレ朝系「報道ステーション」での、毒ギョーザ問題の「中国寄り」報道。本日は、その続報をお届けしよう。

詳細は前回の記事をご覧頂きたいが、同番組では2008年1月30日、「中国製ギョーザで女児重体 11人が中毒・・・「薬物」検出」と題して毒ギョーザ問題について報じた。その放映内容に対して、多くの批判が集中した模様だ。

翌日1月31日の放映内容では、「食品の安全と暮らし」編集長の小若順一氏をゲストに迎えて、この問題の続報を伝えると共に、今後の対応策を検討した。批判が集中したためか、「中国寄り」の発言は前日と比べてトーンダウンしている様子で、中国への批判も展開された。

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だが、その詳細を見ると、やはり中国を擁護している、あるいは中国に肯定的な印象を視聴者に与えるような言及がいくつもあったとして、話題になっている。今回も探偵ファイルでは、放映内容の中からそうした箇所を抜粋し、一字一句正確に文字に起こしてみた。

小若「要するにここ(番組が用意した一覧)にある食品と業務用の食品をきちっと回収すればですね、あとは家庭の冷蔵庫にあるものを、さっきおっしゃったように食べないようにすれば、それで解決する問題なんですよ。だって、その3例、10人起こっただけですから」

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小若「だから非常に特殊なケースだということを考えて、中国食品が全部同じように悪いというふうには考えない方がいいと思うんです」

小若「あっちの国内で食べてる中に悪いものがあるというのと、日本に入ってくるものというのは相当選ばれたものが入ってきてますから、同じじゃない、と。その中で、たまたま向こうの同じものがあったのかもしれないし、何か特殊な事情でこういうケースが起こったのかもしれないというのを、分けて考える必要があるっていうことですよね」

加藤「私の印象ではですね、今日昼前後、日本の報道機関にね、中国の検疫部門のですね、談話っていうものが東京の大使館を通じてFAXで送られてきたんですよね。これまでにはなかった対応だと思いますね、ちょっと迅速であるという点で。その談話の内容も、この工場の生産・輸出を直ちに停止させたと、それから警察も捜査に入るといった、なんていうんですかね、この問題を非常に重視しているっていうアピール、しようという、そういう内容でしたね」

これらの発言が注目を集める一方、中国のニュース番組に古舘氏そっくりのキャスターが存在することが発見され、話題になった。

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ニコニコ動画にアップされた動画では、右上に報ステの1月30日の放映内容が重ねられている。この二人を見比べてみると、外見だけでなく仕草までも似ている。動画では、中国語の音声を消して古舘氏の声が流されているため、中国人キャスターが古舘氏の口調で日本語をしゃべっているかのようだ。

今回の放映に対してネット上では、「安全でない食品の輸入を停止する」という発想が、なぜ報ステ出演者たちにはないのか、という強い批判が見られる。中国産食品の問題が繰り返し起きていることを考えると、「問題の原因を解明する」だけでは再発防止は容易ではないかもしれない。



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