●更新日 12/07●


Xbox 、「独島」は認めるが「竹島」は不可


マイクロソフトの「Xbox live」をご存知だろうか。ゲーム機「Xbox360」を使って、チャットやゲームのオンライン対戦を楽しめるものなのだが、その機能の一つが「竹島問題」に関係していることが発覚。マイクロソフトもそれに対する公式見解を出すなど、話題になっている。

Xbox Liveを利用するに当たって、利用者は「ゲーマー プロフィール」を作成する。Xbox liveのHPには、これについて次のような説明がある。「ニックネームや、自分がよくプレイするゲーム、その腕前や対戦成績、一緒にプレイした他のユーザーの評判などをまとめたものです。他のユーザーのゲーマー プロフィールを見れば、どんなゲーム スタイルの持ち主かがひと目でわかり、自分とぴったりなプレイヤーを簡単に見つけることができます。」

このゲーマー プロフィールには、「国や地域」という項目がある。この項目を編集する画面で、「竹島」と入力すると、「ご利用いただけない言葉(特定の国や地域で不適切な表現となってしまう言葉)が含まれています。恐れ入りますが、編集しなおしてお試しください」という警告表示が出てしまう。





そこで、試しに「独島」と入れて見ると、これは問題なし。
ここで誰もが気づくように、この「区別」は韓国の主張に重なるものだ。日本が主張する「竹島」という名称を韓国は受け入れず、「独島」という名称を掲げている。では、なぜXbox liveでこのようなことが生じるのか。その理由として、米マイクロソフトのゲーム部門最高責任者であるセイン・キム代表の「思想」が反映されているのではないかという、どこまで信じていいのか分からないような説もある。



マイクロソフトによるこの類の問題は、実は今回が初めてではない。マイクロソフトはMSNの地図上で、「Sea of Japan」(日本海)と並んで「East Sea」(東海)とも記しているのだ。「東海」とは言うまでもなく、日本が「日本海」と表現している領域の韓国による表記だ。この点が発覚した時にも、マイクロソフトという企業が韓国の見解を反映した上で開発に携わっているのではないか、ということで話題になった。

今回の件についてのネット上の反応は、予想通りのものだった。日本では、2ちゃんねるを中心に批判的な声が強い。一方、韓国語で記されている「国民日報クッキーニュース」には、今回の件を肯定的に捉えた記事が掲載されている。記事によると、韓国のネット利用者たちは単に喜んでいるだけでなく、彼ら自身も、セイン・キム氏が韓国系だからではないかと予測しているとのことだ。

このようにネット上で騒ぎになったことを受けて、マイクロソフトは2007年12月6日にXboxのHPで公式見解を表明した。それによると、「一部の文字入力フィールドにおいて、不適切な入力チェックが行われていることが判明し、現在修正作業に着手しております」とのこと。



ここで、どうしても「竹島」で登録したいという愛国心の強い(?)人々に朗報だ。どうやら、「ケケ島」と入れた場合には、問題なく登録されてしまうらしい。今回の件に納得できないという人々も、抗議や批判だけでなく、相手が想定していないようなパターンをいろいろと見つけてきて「応酬」するというのも、なかなか面白いのでは?




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