●更新日 11/26●


ジャンプ手塚賞入選漫画家が編集部内部事情を暴露


週刊少年ジャンプ編集部の内部事情が、新人漫画家によるブログを通じて次々に流出していたことはご存知だろうか。その漫画家とは、2007年11月20日のニュースウォッチにて取り上げられた、「コンビニで全裸」、「年齢詐称」等が発覚した、手塚賞入選を果たした斉藤尚武氏(以下敬称略)

過去から順に見ていくと、2005年8月13日の日記では、落選したはずの斉藤の作品について、「担当の熱意は同じ作品をまんま次の賞にもネジコんでくれるらしい。ジャンプの応募作品は二度と戻ってこない中で。つまり俺には望むだけチャンスがもらえる」とある。斉藤はこの話を断ったというが、手塚賞の選考過程で不正が行われようとしていたということだろう。

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ちなみに、斉藤の日記には、「ワンピース」の担当者が自分の担当になったという記述もあるが、同一人物だろうか。

2006年9月11日の日記を読むと、斉藤が担当編集者を無視して、結果として成功を勝ち取った様子が記されている。担当編集者の指示に従って作品を描いても名前が掲載される程度で、作品そのものの掲載には至らなかったという。そこで斉藤は、担当編集者の意見を無視して、自分の判断だけに忠実に従って作品を描いた。担当編集者を通さずにその作品を投稿したところ、ワンカットだが掲載に至ったという。「それじゃ今ジャンプが好むキャラは難しいと言われた日。だが結果を出した」、「もちろん勝手送りは担当は知らない。きっと今頃驚いているだろう。駄目出ししたキャラが本誌のワンカットを刻んだのだ」と斉藤は記している。

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次に、斉藤が自身の年齢詐称に言及している箇所だ。同年11月3日の日記によると、斉藤はジャンプ以外にも各誌編集部に作品を持ち込んでいたようだ。少年ガンガンに続いて訪問した月刊少年ジャンプの編集部でのやり取りの中に、次のように記されている。「25でこれなら連載も現実的だと言われる。胸が痛む」。先述のニュースウォッチの記事にあるように、斉藤はジャンプ編集部に対しては年齢を詐称して、25歳という「若さ」を売りにしていたようだ。

7月11日の日記を見ると、7月30日発売のジャンプに「斉藤尚武先生に直撃インタビュー!」と題したコーナーの掲載が決まり、その収録が行われたと書かれている。

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それによると、「まー聞かれることはいろいろあるが1番ウケた部分。それは「これからの新人に一言」 新人へ上から意見の新人。担当と笑わせてもらいました」とあり、担当編集者もこの企画を全く本気で作っていたというわけではないらしいことが分かる。そして7月30日の日記では、「微妙に編集の手が加わっていたが許容範囲。(ある店って部分ホントはバッチ天下一品って書いたんだけど)」とある。

編集部関連の話題や自身の正直な感想らしきものが次々に出てくるが、編集部関係者がこれらを見たとしたら、どう思うのだろうか。斉藤の今後も含めて、大いに気になるところだ。



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