「主演ということで頑張らせていただきます」



ガールズ演劇カンパニー『アリスインプロジェクト』の最新舞台『みちこのみたせかい』の記者発表会が行われた。



元アイドリング！！！３１号の古橋舞悠チャンを主演に迎えた今回は、『Ｐａｌｅｔ』の藤本結衣チャンや元ＳＤＮ４８メンバーから元宝塚歌劇団花組の花奈澪チャンまで、相変わらずアイドルの垣根を越えて女の子たちが集結した作品である。

……となると、お得意のアクションやファンタジーなどが真っ先に思い浮かぶが、今回は過去にやって来た路線を完全封印。

「立ち上げから６年。脚本をたくさん書かせていただきまして、ターニングポイントになると思います」



「お客さん側が演劇を見る事にだいぶ心の壁を無くして下さっているのがあって、今までアクションやコメディの中に人間ドラマを混ぜ込んでいた所を直接描いてもいいんじゃないかと……」

ということで、話の軸は『認知症と介護、先進的治療の話題』。
アイドルが演じるにはちょっぴり重いテーマに、アイドルならではの要素を絡めた作品なのだ。

それ故に演じる側は、、、

「初めて脚本を見た時『お、難しい言葉があるな』と思いました」（古橋）



「なんてセリフ量の多い台本なんだろうって……」（藤本）

役作りに苦労しまくりなのである。

そんな中、ミラクルを起こしたのが元ＳＫＥ４８研究生の空美夕日チャンだ。

「私の役は私と性格が似てる所があって、勉強出来ない所とか話の意味が分からなくて口を開けてるシーンがあるんですけど、ホントに意味わかってないんですよ（笑）」



「だから結（役名）の気持ちが凄くわかる」

難しいテーマが幸いしたか、なんと一人だけ役作り不要なのだ。

何はともあれ、演出家曰く「気が付けば皆さんが瞬きをするのも惜しくなるような作品になる」という今回の舞台。



アリスインの今後を占う見逃せない作品である。



芸能探偵