すき家のワンオペ（「ワン・オペレーション」の略称）問題を全国的に調査するプロジェクトが話題になっている。

ワンオペとは店員が一人で勤務することであり、過酷な労働環境、強盗事件の多発、料理提供や片づけの遅れに伴うクレーム等、様々な問題が指摘されてきた。すき家を経営する株式会社ゼンショーホールディングスは９月３０日付のプレスリリースで、複数名での勤務体制を９月末までに確立すると表明していた。

このたび「ブラック企業対策プロジェクト」がＴｗｉｔｔｅｒ利用者たちに呼びかけ、深夜の時間帯の各地のすき家の実態を調べた。すると、店員は二人だが、一人が休憩に入ると事実上のワンオペになるとの報告が相次いだ。中には、店員自らがワンオペであることを明かしたとの報告も見られた。


また、二人が勤務していても、一方は外国人でコミュニケーションがとれていないといった問題も報告されている。店員が二人いることによってワンオペは解消されたというゼンショーの見解と、たとえ二人いても事実上はワンオペであるという批判は相容れず、議論は平行線を辿っている。

同じくゼンショーが経営するなか卯、さらには吉野家や松屋といった他企業が経営する牛丼店でも、ワンオペもしくはそれに相当する状態での勤務が確認されたとの報告もあった。今回のキャンペーンの公式アカウントには、「第一弾」と書かれている。ブラック企業対策プロジェクトに尋ねたところ、今後の計画はまだ確定していないらしい。


しかし、すき家に限らず、他企業の牛丼店でもいくつもの事例を確認できたので、現在もワンオペが各地で行われている可能性はありそうだという。今回の調査結果については、整理を進めている段階らしい。結果を集約後、記者会見を行い、詳細を公表するという。

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高橋