
「オタクは恥ずかしくない立派な文化!」発言に賛否
オタク趣味は文化なのか。このような問いをめぐって、論争が展開されている。
発端は、2013年10月16日の東京新聞の読者投書欄に掲載された、横浜市の15歳の中学生による主張だった。「オタク文化は恥ずべき文化ではない。日本の誇るべき文化として世界に向けて掲げてもらいたい」。
それを認めたがらない人々がいるのはなぜなのか。一例として「ライトノベルには、確かに一部の人の反感を買う描写や内容も含まれている」。しかし、悪魔主義の谷崎潤一郎は奇抜でありながら、近代を代表する文豪になった。同様に、ストーリー性が優れていることを認めて、「国全体でライトノベルを受け入れるべきだ」。
これに対して、11月9日に24歳・自由業の男性が反論。「谷崎は伝統を踏まえて創作を行いました。文化はボウフラのように突然湧く価値ではありません。ただ急成長中だからと、いい文化と認めるのはあまりに危うい考え」という。かつて「八紘一宇」が「文化」と認識されたという例を挙げ、「流行を文化として捉えるのは日本人の悪いくせです」。
すると、11月23日に36歳・無職の男性からさらなる異論が提起された。漫画、アニメ、ゲームは今や歴史と伝統を積み重ねつつあるばかりか、日本古来の文化を深く受け継いだものでもあるという。そして、「『スーパーマリオブラザーズ』は百年後も残ると断言できますし、千年後も残るかもしれません」と論じた。
また、オタクの保守化、政治によるサブカルチャーの利用は事実だが、なぜ「八紘一宇」と結びつけるのかと批判。「オタク文化は本来革新的なもの」であり、「『何か』を変えうるものです。少なくとも、私はオタク文化に救われたのですよ!」と結論している。
一連の議論を、人々はどのように受け止めるのか。当サイトでは、街頭アンケートを実施した。
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高橋 
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