
直木賞作家がイクメン批判「30代は使えない世代」
直木賞作家の佐藤賢一氏の発言が話題になり、異論も相次いでいる。
佐藤氏は東京新聞の連載「不惑の迷い言」(2013年1月22日)にて、イクメンと称する人々にはゾッとするとの持論を展開した。そのような編集者は、仕事をそつなくこなし大きなミスもないが、「こちらの思うようには働いてくれない」。本を出すが部数は伸びず、宣伝広告も打たないし地道な書店回りもしないという。
イクメンは「地方出張など言語道断、仕事など時短で省エネ運転に努めたいというのは、子どもを保育園に迎えに行く時間に遅れては、一大事だからなのだ」。他の職業でも、イクメンはノルマ以上の仕事や残業をやりたがらないとのこと。佐藤氏は、自ら観察した事例を列挙している。
ただし、イクメンを批判するだけでは少子化がさらに進むという。「三十代から四十代は子育て世代なのだから、仕事では使い物にならないと、端から了解すべきなのだ」、「社会としても、仕事のない若者を、もしくは年金がもらえるまでの六十代を、もっと働かせればよいだけの話だ」というのが佐藤氏の結論だ。
一方、24日の同紙に掲載された30代の主婦の投書によると、出産で退社したら「専業主婦はニート」と言われたそうだ。だが、「カネを生み出せないことはすべて『無駄』というこの考え方がある限り、少子化はなくならない」と佐藤氏を批判し、子育てを「無駄」と捉える発想に異議を唱えた。
31日には、元教員の76歳の女性からの投書が掲載された。残業をやらずに早く帰りたがるという批判に対して、「労働時間を守り、人間らしい家庭生活を営むことは、極めて望ましいことであり権利です」。現状は「管理主義、競争主義の弊害」と指摘し、佐藤氏に再考を求めた。
ちなみに、自身も子育てを経験しているので、それを責めることはできないと佐藤氏は述べている。
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高橋 
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