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マスコミとの温度差!?アイドルと被災地カメラマンが対談!





東日本大震災のニュースも減り、義援金活動も一段落ムードが漂い始めた今日この頃、ある写真家の東北復興支援写真展 『TSUNAMI』が話題になっている。


▲東北復興支援写真展 『TSUNAMI』6月4日〜12日、渋谷区神宮前5-17-11 パークサイドオオサキ2Fにて(入場無料)

ということで、被災地である陸前高田市出身の写真家・上田聡さん、そして避難所におもちゃを届けたりチャリティーオークションを通じて義援金を寄付しているアイドル七瀬美菜チャンに対談してもらった!



七瀬:ご実家が陸前高田市ということで、震災前後で街の様子もダイブ変わってしまったと思うんですが……。

上田:変わっちゃったっていうより、全く何もないので「ここどこなんだろう」って感じですね。
実は、結局は見つからなかったんですけど母親を探しに行ったんです。写真はやれることをやった後に撮ったんですよね。

七瀬:カメラを向けるときに、例えば人に対して向けるときに辛さはありました?

上田:やっぱり悲しい場面にいっぱい出会ったんですけど、とても撮る気にはならなかったんで、(最初の頃の写真は)風景ばっかりなんですよ。で、復興に向かってがんばっているポジティブな人しか基本的には撮ってないんですね。安置所とか亡くなったペットを抱えて歩いてる人とか、そういう悲しい場面っていっぱいあったんですけど、ボクはカメラを向けれなかったですね、地元の人間だし。



七瀬:テレビとかでは悲しいように悲しいようにって場面を切り取って報道してる部分も多いかと思うんですけど……。

上田:ジャーナリストの人はたぶんそういう目線で撮ってると思うんで、逆に言うと陸前高田は何もないんで、全く絵にならないって言われちゃったんですよ。こういうのはやっぱり出版社とかに持っていく場合に、絵として面白くない。でもそういうことじゃないって感じましたね。

七瀬:私は実家がそちらではなく、きっと家族を失ったりお家を無くされた人たちの気持ちって、 100%は感じられないなっていうのがあって、避難所に行ったときも、どう声を掛けたらいいかわからなくて……。「がんばって」は絶対に言わないようにしようって思いながら行ったんですけど。

上田:なんか結局テレビなんかもそうなんですけど、タレントの人がいい服を着て「がんばれ」って言っても、家に帰って普通にご飯を食べているわけじゃないですか。でもやっぱり次元が違う。忘れないように記録しているんです。だから写真は『記憶の色』なんですよ。ワザとちょっと色あせたようにしてるのは、報道写真と違うように。徐々にこっち(復興に向かっている写真)にいくと色がついてくるっていう。



七瀬:ちなみに、イタリアでも写真展を開催したということですけど、反応はどうでした?

上田:イタリアは福島の件で情報がブロックされてしまっていて、このことをすごく心配してるのになかなか情報が来ないから「もっと長くやってくれ」とか、「改めてフィレンツェの市役所の方でもやりたい」とか。


▲イタリアの人々からのメッセージ!

七瀬:マスコミの報道と現地の状況とのギャップとかは感じましたか?

上田:ものすごく感じますね。気仙沼がものすごく絵が激しいんですよ。でも気仙沼は実は一部で、たぶん状態で言うと骨折。左手骨折みたいな感じで、気仙沼だけで「もしかしたら立ち直れるかも知れない」って感じちゃうんですね。街は元気ですし、意外とちょっと行くとファミレスが震災10日後にやってたりとか。陸前高田はもう昏睡状態。自分では立ち上がれない状態になってるけど、絵が面白くないから報道されないっていう……ホントに温度差がありますね。

七瀬:今後もまた写真を撮りに行ったりします?

上田:東北の人はここからが大変な時期。支援が無くなってきたりとか。実際に親御さん亡くしてる方は保険がおりたりして(金銭的には)意外と立ち直れるんですけど、家は残ってるけど職を失った人たちとか、そういう中途半端な人たちが一番大変だったりするんです。だから、長く続けていかないとなって。復興したら逆に「こうやって元気になりましたよ」っていう写真展もやっていきたいです。「ありがとう」って意味も込めて。今回の写真展は結構ネガティブなテーマなんですけど、そこに何か感じるものはあると思うんです。

七瀬:報道では現地の悲惨な状況を何度も観ましたが、行ったときに何が印象に残りましたか?例えば、匂いとか。

上田:匂いはそんなにしなかったです。マスクしてたのもあるんですけど、安置所で死体を見て歩いたんですけど、その時もそんなには感じず。それより、死体を200体300体って見てるうちに普通に見れるようになっちゃった自分がちょっと怖いなって思いました。それでも子供とか見るとやっぱりワァーってなりましたけど……。その時は見つけられなかったんですけど、帰ってから(母の死)報告があって。

七瀬:写真で何かを伝えるってことで、私もお芝居をやってるんですけど、きっとこれから何年後かに今回の震災をテーマとした作品が出来ると思うんです。その時にこういう風に伝えてほしいとかありますか?

上田:可哀想な中にも東北の人は心優しいから自分より人を心配しちゃうところがあるんです。ビックリしたのは震災5日後に行ったのに、避難所で母を探しているときに「ご飯食べてけ」みたいなことを地元の人に言われたんです。東北の人は自分が自分がってなってないから支え合えたのかなって思いました。もしも同じようなことが東京で起きたらみんな助け合えるのかな?って。
だから、思いやりのある人たちだよっていうのを出して欲しいですね。

七瀬:写真展に興味を持った方や、今後の東北を心配している方のために何かメッセージを下さい。

上田:今まだ余震が続いてたり、災害が起きる可能性ってやっぱり否めないので、例えば「こんな事が起きたらこうしよう、ここで落ち合おう」っていう大切な人との連絡を決めといてほしいなって思いますね。

今回の写真展が終わったら、国内外問わずいろんな親日国でもやりたいです。ボランティアなんかも募って。ボクは直接地元にお金を送るために『AID TAKATA』ってところとやってて。赤十字とかって自分のお金がどこに行ってるのかわからないので。やっぱり陸前高田に親しみを持っていただいて、復興したら遊びに来てほしい。ここがあの時の町だなって思って貰いたいですね!





テレビのニュースはすっかり放射能の話題に切り替わってるが、ホントの意味での東北復興はこれから。

「微力ながら長く活動を続け、東北や地元の為に、そして各地の人にメッセージを伝えて行きたいと思っています」

という上田さんの今後の活動に要注目だ!



芸能探偵




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