●更新日 12/13●


赤西仁盗作疑惑で振り返る、ミュージシャンのパクリ傾向


読者から、以下のメールが届いた。

写真

赤西仁さんのソロ曲に盗作疑惑
今ネット上で話題になっています。

【Avril Lavigne  「I Don't Give」】
【LANDS(赤西仁) 「BANDAGE」】

イントロ部分がほぼ同じです。
有名なプロデューサーさんなのにどうしたのでしょう?


来年公開予定の映画『BANDAGE バンデイジ』内のバンド名「LANDS」で実質ソロデビューを果たした赤西仁だが、映画が公開される前に主題歌に盗作疑惑が囁かれてしまった。

音楽業界では定番ゴシップの一つである盗作疑惑だが、パクリといっても確信犯からオマージュ、うっかりまで様々。
そこで、今回はパクリ疑惑のあるミュージシャンとその傾向にスポットを当ててみましょう!


◇◆パクって悪い?開き直り編◆◇
売れればOK?
数々のパクリ疑惑にもめげずにパクリ続けてる(?)のは……。

【B'z】
言わずと知れた日本を代表するミュージシャン。
数々の記録を更新し続ける彼らには、エアロスミスやモトリークルー、レッドツェッペリンといった海外のハードロック系バンドからのパクリ疑惑が多い。
おそらくはギタリストの松本孝弘の趣味であろうが、過去にはこんな発言も……。

「よくいるでしょ。この曲のここは『ツェッペリン』とか言う人。僕たちはそういう次元ではやってないんだよね。あくまでも楽しんでやってることだから」
今や、楽しみながら元ネタ探しをするアンチも結構いたりして!?


【オレンジレンジ】
オリジナルとして発表した曲が、カバー曲扱いに変わるという摩訶不思議な騒動を2回も起こしているオレンジレンジ。
雑誌のインタビューではリーダーNAOTOの「合言葉はパクろうぜ!です。まずはカヴァーするんですよ。で、ここをわかんないようにしようとか、ここ使ったらバレるだろ、とか話し合う」なんて発言もある。

開き直りっぷりは潔いが、とりあえず、日本を代表してはいけないバンド?


【浜崎あゆみ&大塚愛】
ある意味ライバル的な存在の2人だが、2人ともネット上ではパクリ疑惑が絶えない。
楽曲のみならずPVにまでパクリ疑惑が囁かれるのも共通項である。

様々なジャンルの楽曲を作って歌う大塚愛と、歌手になる前はグラビアやドラマの端役などをやっていて元々は歌手志望じゃなかった浜崎あゆみ。
アーティストとしてのこだわりのなさが見え隠れしちゃうがゆえ、疑惑を呼んじゃった?


◇◆愛があれば大丈夫!?リスペクト編◆◇
世の中には曲がソックリでも、パクリって言われないミュージシャンもいます!

【奥田民生】
オリジナル曲のあらゆるところにビートルズのエッセンスを盛り込む奥田民生。
その楽曲はオマージュやパロディと言われても、盗作という言葉はあまりでてこない。

これは奥田の醸し出す人柄と、ビートルズファンさえも納得させちゃう楽曲の完成度があってこそ!
まさに、ビートルズへの愛のたまものなのである。


【ROLLY】
すかんちのメンバーとしてデビュー。バラエティなどに出演することが多く、「曲は知らないけど顔は知ってる」という人も多いが、ミュージシャンとしての評価は高い。

そんな彼も、ベイ・シティ・ローラーズやロイ・ウッド、エンジェルといった海外ミュージシャンからの引用が多いことで知られている。
が、ギタリストとしてのテクニックや自分が愛するミュージシャン達へのリスペクトの気持ちから、観てる人にパクリとは言わせない何かがあるようだ。

元ネタが『ある程度音楽に詳しくないと知らないものばかり』というのも、疑惑がでない要因か?
ちなみに、すかんちのヒット曲『恋のマジックポーション』も、まんまベイ・シティ・ローラーズだったりする。


◇◆争い勃発編◆◇
プライドなのか金なのか、、、時には争いに発展することも……。

【槇原敬之VS松本零士】
ミュージシャンと漫画家。
盗作で争う必要もなさそうなところだが、2006年に槇原がCHEMISTRYに提供した『約束の場所』の歌詞の一部が『銀河鉄道999』のセリフと酷似していると松本が噛みついた。

すると槇原は完全否定し、2007年には裁判にまで発展。その後も両者一歩も譲らず、泥沼化……。
2009年11月26日に和解が成立したが、つい最近まで争ってた結果を傍から見れば、金銭の支払いもなく、元に戻っただけ……。


【小林亜星VS服部克久】
一時は小学生の卒業ソングとして定番だった服部作曲の『記念樹』だが、ある日その曲を聴いた小林が自身の曲『どこまでも行こう』の盗作と訴えた。

服部は「曲の全体的な雰囲気や、リズムや和声(コード進行)は全く違う」と主張するも、結果的に『記念樹』は『どこまでも行こう』を編曲した曲という扱いに……。

さらに、小林が全国の教育委員会などに『記念樹』の使用中止を求めたため、現在も公の場では歌えない状況である。
この曲が卒業生式の思い出となっている人々にはせつない話だ。

ちなみに、この騒動は『楽曲の雰囲気や和声などが全く違っても、メロディが似てたら盗作になり得る』という現状を示した争いにも取れてしまう。
卒業ソングの名曲も、今やミュージシャンにとってありがた迷惑な『記念樹』になっちゃったのである。



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