●更新日 12/22●


堺正章のプレッシャーに出演者がビビッちゃった?


この年末年始も、多数のバラエティ番組が放映される。
それらの番組に対する視聴者の反応に、このところ一つの傾向が強くなっているという。

それは、番組に登場する審査員の様子。
そこに出演者たちの上下関係を感じる視聴者が多くいるようだ。

そういった関係が番組内での審査結果に多大な影響を及ぼしているように見えてしまうと、視聴者からの非難につながりやすくなる。


その一例として比較的最近の出来事が、10月5日に放映されたTBS系『キングオブコント2008』だろう。

この時は、バッファロー吾郎の優勝を疑問視する声が続出。
「審査を行なうお笑いコンビの多くが吉本興業の所属だから、芸歴が長い彼らが有利なのは明らか」という出来レース説まで飛び交った。


ネット上では、度々この手の話が波紋を呼ぶことがある。


その後も同様の問題が他局で生じていたようだ。
今回、問題視されているのは、芸能界の大御所堺正章と共演者の関係。

11月にフジ系で放映された『オールスター芸能人 歌がうまい王座決定戦スペシャル』で審査委員長を務めた時の話である。

優勝を決める場面で、審査員一人一人が優勝にふさわしい人物の名前を挙げていったのだが、その際に、若手の審査員たちが審査委員長の堺正章ら大物芸能人に配慮してコメントしていたのではないかというのだ。

結果として見れば、堺が選んだ里田まいの得票は低く、つるの剛士が優勝したのだが、審査過程の様子は視聴者にどこかしっくりこないという違和感を与えたようである。


「審査の方法というよりも、審査員に順番に発言させるという演出そのものがまずかったのでは。モノマネ番組に関しても、『特定の人には評価が甘く、いつも高得点をつける審査員がいる』といった投書は必ず来ます。バラエティに台本があるという認識は、今や常識ですが、そうはいっても、上下関係等に基づくプレッシャーが出演者にかかっているように見えるのは、概して視聴者に敬遠されがちですね」(新聞記者)


一人一人がコメントしていくという演出は、番組制作側からするとラストを盛り上げるには望ましいやり方だったのだろう。
だが、視聴者の視点と一致するとは限らず、今回のように不快感さえ与えてしまうこともある。

番組HPで審査委員長の堺は、「どれだけ心に訴えるものがあるかどうか? そこを見たいと思います」と述べていた。
堺ら大物芸能人が他の審査員たちの心に訴えたものを、視聴者は読み取ってしまったのだろうか。

現在、テレビ業界の不況が囁かれ、番組制作も年々厳しくなってきていると言われるが、本当に厳しくなってきたのは視聴者の目の方かもしれない。



芸能探偵



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