●更新日 11/22●





「私は貝になりたい」を観て


試写会に行ったのに何だけど、フランキー堺主演の前作(昭和33年)が圧倒的に良い。原題に興味を持った人は、映画館に行くより前作をビデオで借りて観たほうがいい。
前作は淡々と物語が進行していくので派手さは無いが、新作に比べてオーバーリアクションが無い分、深くストーリーに入り込める。例えば、縛られた米兵捕虜に銃剣で突っ込むシーン。フランキー堺は「え?俺がやるの?人を殺すのやだなぁ、でもやらないとひどい目に遭うし」くらいの抑えた演出。これが本当の戦時中だろう。新作のようにギャーギャーわめきながら突っ込んだりしない。
随所で新作にリアリティを感じなかった。戦争を知らない世代しか出演してないという大きな弱点もあり、キャスト全体に重みが無く感情移入もしずらい。
昔の白黒映画が苦手な人は新作を観よう、といったところか。
ミスチルの音楽は良かった。星3つ。



BOSS





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