●更新日 11/09●


役者魂に火を点けろ!あまりの寒さに盗まれた記憶


Project Yamakenが制作した映画『キヲクドロボウ』。



自主制作映画の限界を超えたと話題の今作品(11月24日より下北沢トリウッドにて上映)のマスコミ試写会に監督と出演者が出席した。


▲左から、森川椋可、正木蒼二、木村有

『近未来、人間の記憶をデータ化する記憶保存技術の開発者が自殺、その開発者の記憶を盗み出す』という壮大なSFアクションストーリーに、総制作費300万円という低予算で挑んだ今作品。
当然のことながら、完成までにはいくつもの壁があったという。

・予算の都合でカーチェイスが出来ない→CGで車が空を飛ぶ設定に。
 SFらしさ倍増
・予算の都合で役者に払うギャラがない→役者がノーギャラで出演。
・予算の都合でCGを外注に出来ない→石田監督がほぼ1人でがんばる。



「マネージャーが持ってきた資料を見たら、やりたい役だから監督に会わせてくれって」

ノーギャラにも関わらず、主演の正木の役者魂に火を点けたのは、山岸監督の熱意と記憶泥棒という役柄。
監督との初対面の時は、部屋の隅でさりげなくハイキックをしながら、「俺はアクションもいけるぜアピール」をしてたそう。



主演の正木を始め、たくさんの協力者と共に様々な問題を乗り越えて完成することができた映画『キヲクドロボウ』。


▲撮影風景

2年前の秋から冬にかけて撮影されたのだが、この年は何年に一度の寒波が日本に……。
かなり寒い中での撮影だったそうだ。しかも、オンナ役の森川の衣装は運悪く極端に薄着という設定。

クライマックスの倒れるシーンでは、あまりの寒さにリアルに気絶してしまったんだとか。



「気がついたら毛布にくるまってミノムシみたいになってました。その間の記憶は全く無いんです」

少林寺拳法をやっていたり、アクションの練習をしたりで、動きに関しては完璧の彼女も動きの無いシーンでの寒さは想定外か……。

一番大切なクライマックスシーンの記憶をキヲクドロボウ≠ウれたのでした。



芸能探偵



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