坂井泉水の死と、4万の慟哭
5月に亡くなった ZARD の坂井泉水さん(享年40歳)の一般参列者向けの音楽葬『坂井泉水さんを偲ぶ会』が、昨日、青山葬儀所で行われた。
会場は坂井さんが好きだったという20万本の花に包まれた。
参列した4万人超のファンの中には徹夜組もいる程。
祭壇には、坂井さんが活動のほとんどを過ごしたというレコーディングスタジオが再現され、マイク、ヘッドホン、トイピアノ、マグカップ、そしてヒット曲「負けないで」の直筆の歌詞がセッティングされた。
前日26日には、関係者ら参列の「偲ぶ会」が開かれていた。
その時、同じ時代を駆け抜けた歌手の大黒摩季は、
「落ち込んでいるとき、さりげなく励ましてくれた。すごく素敵な人でした」
と号泣しながらコメント。
大黒は坂井さんが亡くなる直前にライバル歌手の批判をテレビで展開していた。
坂井さんのことを言っていたのではないかと注目を集めていたが、いずれにせよ、思わぬライバルの死は大きな衝撃だったに違いない。
合掌するファン達。
そのほとんどが最後の別れである献花が終わっても、帰ることなく会場に映し出されたZARDの映像を眺めている。
泣きながら映像を見ている人の中には、朝一で名古屋から駆けつけたという人も…。
ここまでファンを魅了する坂井さんは、デビュー当時から極端に少ない露出で知られ、その存在自体が神秘のベールに包まれていた為、突然の死に驚いた関係者やファンも多い。
死因についても転落死ということ以外は、未だ多くの謎に包まれている。
今後は、追悼作品のリリースや、ゆかりのあるアーティストを集めての追悼ライヴが決定しているとのこと。
シンプルな楽曲とその歌声でヒットを飛ばし続けたZARD。
その作品の数々は、永遠にファンの心に残り続けるだろう。
「泉水さんありがとう」
流れるZARDのメロディに耐え切れなくなったのか、献花中の女性が泣き叫ぶ声が虚しく会場に鳴り響いていた。
芸能探偵
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