永遠に。追悼：美奈子取材録

本田美奈子．（ほんだみなこどっと、本名・工藤美奈子さん）、突然の訃報。



今年１月に急性骨髄性白血病と診断されるも、前向きな姿勢と負けん気の強さで病と戦い続けていたという。


本田は歌うことが大好きで、歌うことの本当の意味を模索し続けた２０年間だったように見受けられる。
８０年代を沸かせたアイドルは、ロックバンド「ＭＩＮＡＫＯ　ｗｉｔｈ　ＷＩＬＤＣＡＴＳ」からミュージカル、そして最近ではクラシックまでこなすほどに進化を遂げていた。





本サイトで本田美奈子．を取材したのは、２年前のクラシカルＣＤ「ＡＶＥ　ＭＡＲＩＡ」発売イベント。
普段、グラビアアイドルらがイベントを行う秋葉原の会場にいた。
決して広くないその一室には、往年のファンと思われる子連れの大人らが集まり、いつもと違う雰囲気。

そんな中で、アイドル時代と変わらぬ声量をビンビンに響かせていた。
ただ、「１９８６年のマリリン」等を歌っていた当時の本田とは明らかに違うものを見せつけられ、鳥肌が立ったもの。
客席の端には、本田の母・美枝子さんもかけつけており、娘の歌う様子を誇らしげに見つめていた姿が印象的であった。


昨日の各報道を見ると、本田美奈子という歌手の人間性を見る記事が多くあった。
人見知りな反面、一度仲良くなると人懐っこい笑顔を振りまき、各報道関係者とも友好的に付き合っていたようだ。
事務所関係者は、「美奈子」と彼女を呼んでおり、本人もそう呼ばれることを好んでいたという。

そんな呼び方１つで、在りし日の彼女の人柄が浮かんでくる。



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