●更新日 10/16●

人間世界遺産「サングラス族の長老」


東京、ビッグサイト。


施設総面積230,000平方メートル。


現代の人間たちが作り出した、巨大な建造物。


日々繰り返される、大小さまざまの会議、イベント。


東と西、あわせて10のホールを持つその会場では、先週、眼鏡の似合う人を表彰する、眼鏡ベストドレッサー賞が行われた。


集められたのは、


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眼鏡国の住人たち。


その中に、平成13年4月から4年半に渡り、渋い声で語り続けたTBS世界遺産の案内人、サングラス族の寺尾聰もいた。


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俳優であり歌手でもある、珍種のタレント。


ドラマでもステージでも自前のサングラスは欠かさないというが、プライベートでは老眼鏡をかけるだけだという。


『ルビーの指輪』から24年。


なぜ今になって受賞となったのかは、科学が進歩した現代となっても、謎のままである。


親から子へ――。


世界遺産に登録された知床で、鮭が産卵のため生まれ故郷の川を遡上するこの季節、『世界遺産』の案内人もまた、次の世代へ。


「後輩のために席を空けてあげたい」


新しい案内人は、裸(眼)族・オダギリジョー。


甘い声が魅力の若手俳優。


「この仕事で俳優としても一歩前に進めた気がする」という寺尾同様、オダギリの進歩もまた、期待されるのである。



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サングラス族の寺尾も、まれに満面の笑みを見せることがある。


グラスの向こうに閉じ込めてきた光が、かすかに見える瞬間である。


今夜はオダギリ2回目の『世界遺産』。


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先代の手から出るオーラは、新しい才能に力を与えているのかもしれません。



ナレーター:寺尾聰(のつもりの人)



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