●更新日 07/03●

萩原聖人を救った天然俳優


やっぱりこの人が頑張ってくれなきゃ、日本の映画界が盛り上がらない。



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若い頃のシャープさはやや薄れてしまったかもしれないが、まだまだ映画では主役の座がお似合いの萩原聖人(33)。
現在公開中の映画「樹の海」は、富士の青木ヶ原樹海を舞台に人間ドラマが描かれる、ちょいと異色な作品だ。

2004年東京国際映画祭では作品賞と特別賞を受賞している注目作なのだが、先月25日の舞台挨拶では1つ残念なことがあった。

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左から瀧本智行監督、萩原聖人、津田寛治、塩見三省――

そう、


男ばかり。


井川遥や小嶺麗奈といった女優も出演しているのに、残念ながらこの日は予定が合わずに欠席。
華やかさに欠けてしまったうえ、主演の萩原もそんなに喋るタイプじゃない。
いったいどうなるんだろう……、
と思われたが、この窮地を意外な人物が救った。


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津田寛治@こう見えて39歳。


「こんな暑い中、しかも時間のない中、宇宙大戦争とかも公開……、あ、宇宙戦争? まだやってないの? まあ色々映画がある中この“小さい”映画館に……、褒め言葉でございますー!」

こまめに笑いを誘ってくれる津田の高音トーク。
身振り手振りを混ぜながら慌てるような感じに話をしてくれるのだが、他のゲストと比べて明らかに落ち着きがない。
肌も若いから30歳前後に見えてしまうのだが、8月には40歳となってしまうのである。


「塩見さん(の演技)はね、もうこのまんまアハハハ(笑)……まんま俳優、てよく……言われてますよね(笑)

大先輩への失言もそのキャラクターのおかげか笑いで済まされてしまう。


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▲悪びれた様子もない。


そんな津田のおかげで、男だらけの「樹の海」舞台挨拶は爆笑のまま無事終了となるのであった。


隣で聞いてる萩原さんも、樹海を脱出した人のように、


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満面の笑み。



『樹の海』
[監][脚]瀧本智行
[脚]青島武
[出]萩原聖人  井川遥  池内博之  津田寛治  余貴美子  塩見三省  大杉漣  小嶺麗奈


2004年東京国際映画祭―日本映画・ある視点部門―作品賞・特別賞受賞
6月25日(土)より渋谷シネ・アミューズ他全国順次ロードショー




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