●更新日 05/17●
鳥肌実のすべて
過激である。
“過激パフォーマー”鳥肌実は、ポマードを塗りたくった頭のてっぺんから金の靴のつま先まで、実に過激である。
そして、
妖しすぎである。
全国の若者の間でカリスマ的人気を誇り、自社レーベルのCD・DVDは10万枚を超えるセールスを記録するという謎の人物・鳥肌実とはいったいナニモノ?
公式HPでの自己紹介は、アジアアフリカ語大学トラヴィダ語学科卒、出身地は樺太で職業は鳥の調教師(自称)、と意味不明なもの。
これでは全くわからないうえ、不気味ささえ感じられる。
毎年各地で行われる演説はブラックな社会ネタに満ちているというが、果たしてこの男が映画の主役になってもいいのだろうか。
「タナカヒロシのすべて」公開初日、めったにメディア露出をしない鳥肌が舞台挨拶に現れるということで、鳥肌実はいかなる人物か、その素顔に注目してみた。
しかし、共演の宮迫博之は冷たく一言。
本気で友達にはなりたくない。
さらに母親役・加賀まりこも「鳥肌君自体を息子にもちたいとはあまり思わない」と敬遠。
宮迫によれば、共演のユンソナまでも、
「 ほ ん き で き も ち わ る い 」
と鳥肌の印象をストレートに語っている。
一方で鳥肌は撮影現場でエキストラの女の子をナンパしまくっていたという。
その硬派な風貌からはやや意外である。
すべての共演女優には婚姻届をだした、と嘯くほど女性への見境のなさを自ら語る鳥肌。
しかし持ち前の毒味あるトークも、大女優には通用しなかった。
▲「私のところには届いていないわよ」と軽く叱責。
結局短い舞台挨拶だけではその本性を知ることはできなかった。
タナカヒロシのすべてを映画で知ることはできても、この男のすべてを知るにはまだまだ時間がかかりそうだ。
「タナカヒロシのすべて」
[監][脚]田中誠
[出]鳥肌実 ユンソナ 高橋克実 宮迫博之 加賀まりこ
5/14渋谷シネクイントを皮切りに全国順次ロードショー
探偵ファイル
|