●更新日 04/23●

指パッチンで最後の花咲かせ


昨日朝一番のニュースで、芸人・ポール牧、衝撃の飛び降り自殺報道が全国を駆け巡った。

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“ポール牧の指パッチン”と言えば、昭和を代表する一発ギャグの1つ。
子供から大人まで幅広い層に親しまれていただけに、胸を痛めた人も多くいたことだろう。


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1m30cmの柵をよじ登り、足から降りたということ。
マンション9階の29mもある高さから飛び降りたにしては、顔はかすり傷程度で綺麗だったということだ。

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枝先が折れているところを見ると、多少かすったのかもしれない。


“ドーランの下に涙の喜劇人”というのがポールさんの口癖でした。


学園祭のイベントに無料で出演してもらってから10年以上もの付き合いがあったという36歳男性は、上記のように語っている。
また、ポール氏馴染みの店だったという飲食店経営者は、最近の様子については堅く口を閉ざすも「20年前から毎回同じ料理を食べてた」と神妙な面持ちだった。
人望も厚かったポール氏は、人間関係を大切に築いていたようで、それが伝わるのは、花束を手向ける人々の語り。

「明るい人」と多くが口を揃えるが、63年間の人生は2度の出家と2度の結婚・離婚、1度の自殺未遂を起こすなど壮絶であった。その心の奥深くで、何らかの苦しみを抱えていたのだろうか。


マンション通り沿いの枝葉は、1本だけが満開だった。
ポール氏が落ちたすぐ横の植木。
もしかしたら、最後の指パッチンの魔法だったのかもしれない。


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「どんな場でも彼が来ると、パッと花が咲くんですよ」(歌手・平浩二:「ザ・ワイド」より)



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