●更新日 06/02●

いまだ新人生活!? 21世紀の裕次郎は今


この渋い顔をした若者をご存知だろうか。


▲04年12月公開の映画『レディ・ジョーカー』制作会見にて

彼は'00年「21世紀の石原裕次郎を探せ!」オーディションでグランプリを獲得した徳重聡(とくしげさとし)。現在25歳。
“賞金総額1億円”という石原プロのド派手な宣伝を覚えている人も多いだろう。
しかし、あれ以降は鳴かず飛ばずの芸能生活。
すっかり世間の記憶から遠ざかっていた徳重だが、表情だけはずいぶんたくましくなったものと窺える。


▲立正大学在学中、1億円を手中に収め笑顔の徳重。

しかし、あまりに力入れすぎの現在の表情に関しては「ちょっと作りすぎではないか?」と指摘する声も。
隣に大先輩の渡哲也がいるため緊張しまくりということだったが、入場から退場まで常に気を張りっ放し。



まばたきするのも、力入れすぎである。

そして今回の会見でもう一つ目立っていたのが、徳重に対する新人扱い。
石原プロのHPでも「ニューフェイス」として他の若手と一緒に紹介されているあたり、事務所ではまだ一人前扱いをされていないというのが現状なのだろう。
会見後の囲み取材でも、徳重は渡同伴で登場。

「徳重には何も教えていない」とは渡の言葉であるが、まさかそんなことはないだろう、と思いたいところ。
しかし自分に対して「おっしゃった」という敬語を使ってしまうあたり、本当に何も教えていないようである。
そんな徳重を一人で外に出すわけにはいかないというのもわかるのだが……、事務所との契約が成立してから4年という歳月。
通常の社会人であれば新人扱いをされる時期ではない。

昨年『西部警察』のロケで事故が起こった時も、事故を起こした若手俳優・池田努を表に出さずに渡ばかりで対応していたことに関しては、「二十歳を過ぎた大人が起こした交通事故なのに何故出さない? 甘やかし過ぎではないか」という批判が多かった。

この徳重に対しても“甘やかし”の批判が起こってもおかしくないところだが、果たしてそこまで行くのかさえも心配されるところ。
というのも、これまで徳重の芸能活動で目立つところは「オロナミンC」のCMくらいなのだ。
「21世紀の裕次郎」でありながら、石原裕次郎の主演作品『太陽の季節』と『狂った果実』の21世紀リメイク版でそれぞれタッキーと小泉孝太郎に主役を奪われてしまっているのは悲しい現実……。


徳重の行くところにあるものはいつも、偉大なる裕次郎の影。
プレッシャーの中で戦わなくてはならないのも「第2の裕次郎」という看板を背負った人間の宿命なのだろうが、、、



フォトセッションでチョイ役の加藤晴彦を呼ぶ声の方が圧倒的に多かったといっても、元気ハツラツの笑顔で何とか頑張って欲しいところだ。



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