●更新日 05/18●

ブラピにインタビュ〜♪


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▲勢いよく水を喉に流し込むブラッド・ピット

ピット:いい友人がいて、ちゃんと僕を治してくれた。
アキレスの役だから逞しいんでしょうね
ピット:強いのは映画の中だけなんだ。

体調不良でドクターストップもかかったブラピを気遣いながら、待望の単独インタビューは始まった。



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Q、(『トロイ』でブラピが演じる)アキレスはアキレス腱が弱点と聞きましたが、ブラッド・ピットさんは何処がアキレス腱になるのでしょうか?
ピット:なんと皮肉にもアキレスを演じてるときにアキレス腱を切ったんだ。


ペーターゼン監督はさっき「ピットは撮影中に怪我や病気もなかったのに今日は……」と言っていたけど……?


Q、映画の対決シーンでよくあったヒップホップステップという必殺ワザは誰が考えたんですか?またワザの名前は?
ピット:あの対決はギリシアの壺なんかに残ってる絵からヒントを得たよ。最近の映画はたくさんのカットで速い場面展開があるけど、少し引き気味に2人が対決しているように見せたいと思った。アクションの振付師から伝導されてるワザなんだ。

Q、日本のチャンバラは好きですか?
ピット:もちろん黒澤さんの映画は見てて、剣術を知ってるよ。『ラストサムライ』でのトムクルーズも刀裁きを訓練したんだろうなと思った。だから、トムの演技とオーバーラップしないように気をつけた。

Q、身も心もクタクタになってしまったとき、ブラッド・ピットさんはどうやって疲れを癒したのでしょうか?
ピット:この作品を撮り終わったあとも次の作品にすぐ入ってしまったので、まだ自分を癒す時間は取れていない。秋になったらちょっと時間を取ろうという予定。俳優は辛いというけど、次々にゴールを決めて自分を高めていくもの。味わっている瞬間はあまり辛いと思わない。ゴールをみて自分を訓練してるから。終わってから初めて辛かったなと感じるもの。これだけ自分が何かを作ったという実感は滅多にない。

Q、アキレスのどんなキャラクターに魅了されたのか?
ピット:極端さを持った人物に僕は惹かれる傾向があるんだ。自分の中にコントラストを持っている。アキレスは強い反面弱いハートを持っている。葛藤していることがいかにも人間らしいわけで、幅をもったキャラクラーに惹かれたんだ。


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1杯目を飲み終わり2杯が追加されたが、水には見向きもしない。体調が悪いけど喋りだしたら止まらない。


Q、一番見てもらいたいシーンはどんなところなのか?
ピット:エクトルとの決闘シーン。2人ともたくさんの時間をかけたし、ハリウッドが仕上げた対決シーンということで気に入ってる。エリックの顔に間違って打ってしまい傷つけたなんてこともあったけどね。
復讐劇のあとお互いに敬意を示しあってる。あの場面において敵という線は消される。敵同士でありながら、愛する者をともになくしていることを互いに受け止めることによって、名誉を守りながら先の人生に進んでいくところが感動的だ。この作品を受けた理由でもある。トロイの木馬もよかったでしょ!?



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▲2杯目に手をつけているブラッド・ピット


Q、これまでエキセントリックだったり風変わりだったりのキャラクターが多かったけど、今後どんな役をやっていきたい?
ピット:普遍性をもったアイコン的な役をしたいなと。またその反対をしたいという欲求もある。そこのバランスをみて往復するんじゃないかな。

Q、俳優としての信念、自分を突き動かすものはなに?
ピット:自分の人生で一番幸せだと感じる瞬間は“何かを作っている時”。好きな建築家に(未来的なデザインをする)フランキー・リーという人がいるんだけど、「行く先が分かってる道は行っても意味がない。それじゃ面白くない。何かを発見して冒険しなくては意味がない」と言っている。安全な方をコピーしていては進歩がないわけで、「行き先がわかっている道は進まない」そういう姿勢です。



この日のブラピは30分間の質疑応答で1.7杯ほどの水を飲んだ。

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▲おいしそうに水を飲むブラッド・ピット


ピット:みなさま、待っていてくれてどうもありがとう。本当に感謝してます。心からお礼を申し上げたい。また日本に来るのでよろしくおねがいします。



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