乱痴気パーティー なれの果て
〜 元ジャニーズ・大坂俊介の今 〜


人気アイドルグループ・ジャニーズJr.の未成年メンバー4人(浜田一男、大坂俊介、穴沢真啓、尾身和樹)が昨年11月10日に東京都内の豪邸やカラオケボックスで開かれた忘年会の席で飲酒や喫煙をしていたことがわかり、警視庁少年一課が未成年者飲酒禁止法や未成年者喫煙禁止法違反の疑いで、メンバーが所属するジャニーズ事務所の幹部を事情聴取していたことが発覚。同事務所では同日までに4人を懲戒解雇。―――――


5年前の1999年の年明け、フライデーに「スクープ!!女子短大生たちが衝撃の告白 ジャニーズJr.の4人が溺れた乱痴気パーティ写真」と題した喫煙・飲酒の記事が掲載されたことでジャニーズ事務所を脱退した一人 が大坂俊介(当時16歳)。
当時、滝沢などが中心となり盛り上げていたジャニーズJr.の番組『8時だJ』(テレ朝)でも活躍していただけに、名前は相当知られており人気も高かったため世間に最も衝撃を走らせた。
あらゆる新聞の紙面で“ジャニーズ解雇”の文字が躍ったわけだが、「写真週刊誌に出たこと自体が問題」(毎日新聞)というジャニーズ事務所の見解は、 彼らが世間に恥を曝したと言わんばかりのものでまったくの責任回避の姿勢を通した。

その後、大坂は何をやっていたのかその行方は表立つものがなく謎の域。





辞めた直後の俊介は途方にくれた状態で何をしたらいいか分からなかったところ、
知人の紹介で都内のとあるお好み焼き屋でバイトする日々を過ごしていたそう。

その後、やはり芸の道をあきらめきれなかったのか舞台の上で活躍する姿を見かけられるようになっていった。
2002年に公開された秋吉久美子やFLAME・伊崎右典が出演している映画「十七歳」では大坂俊介の名前が記されており、故・伊丹十三監督と夫婦二人で映画を作っていたと言ってもいいほどの名女優・宮本信子が主演した昨年公演の舞台「OINARI―浅草ギンコ物語―」には脇役として顔写真が掲載されている。

またダイアモンドドックスというダンスユニットのメンバーになるなど、活動は活発に行っているようだ。3月24日から「DIAMOND DOGS -Temptation-」の第2弾公演も始まる。


ジャニーズという大手事務所を離れたことで、一時期は「大坂はもうだめだろう」と思ったファンもいただろう。めっきりメディアに登場しなくなったのは、やはり事務所の力が大きく関わっているためで、もともとジャーニーズ勢力で有名となった元・光GENJIのメンバーやさらに前の世代となるアイドルらも実はさまざまな枠で活動している。
たとえば、反町隆史やアイドルユニット・Leadの中土居宏宜などジャニーズを辞めても新たに芸能活動をしていける道を選んだ人も多い。





数年前には島袋寛子を始めとするユニット・SPEEDが解散する発端(2000年3月に解散)ともなった高橋直気の喫煙写真が。
ジャニーズを離れて以来、めっきりウワサを聞かなくなった高橋。辞めた当初は島袋のライジングプロダクション(現在のヴィジョンファクトリー)関係に身を置いていたという話もある。
一体今はどうしているのだろうか?



▲「BUBUKA」(コアマガジン社)に掲載された写真記事の一部。


最近で問題が勃発し活動休止発言をしたのは、演歌歌手の森進一・昌子夫妻の長男でユニット・NEWSのメンバーに抜擢されたばかりだった森内貴寛。高校受験生でもあった彼の場合は母・森昌子から「学業に専念するべき時期」というコメントがあったものの、時期が時期なだけに喫煙疑惑写真やニャンニャン写真が雑誌に掲載されたことによっての可能性が誰しもの頭をよぎったことだろう。(参考記事


現在ジャニーズに所属しているアイドルで、例えば現在高校3年生の山下智久が新宿にある某公園の男子トイレで喫煙していたという目撃情報なども入っているが、もしマスメディア上に こんな写真が登場したら彼も同じような運命を辿ることになるのだろうか?
しかし、実際に2000年に発売されたフライデーでは中学一年生当時の山下智久がタバコ片手におどけている写真や16歳当時(1997年)の渋谷すばるがくわえタバコでカメラ目線の写真が掲載されているものの、とりわけ目立ったお咎めは見られない。山下に関して言えば、本人が事務所に提出したという報告書に「A君に脅かされてタバコを持った写真をとってしまいました。」などと書かれているようだが、A君はこのときすでにジャニーズからは消えている。
このような問題が大きく取り上げられたとき、ジャーナリストやコラムニスト、芸能ライターなどにコメントを求めた日刊ゲンダイの記事には事務所側の“差別主義”が糾弾されていたという。
(参考資料:「スキャンダルの中のジャニーズ」鹿砦社)


ちょっとした火遊びが公になったことで、解雇される人間もいれば今だ人気者として活躍する人間もいる様子をうかがうと、当人の人生や運命の天地をひっくり返すことになる ものは何なのか?と、無情な世の常をしみじみと感じさせられる。



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