笑いの骨頂 M−1グランプリ‘03
〜 若手お笑いコンビ王座は誰に? 〜


「とにかくおもしろい漫才」という審査基準のもと、所属事務所は関係無し、プロ・アマも問わず結成10年以内のコンビなら誰でも参加できる若手漫才師のトーナメント、M−1グランプリ。

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▲M-1グランプリ2003決勝記者会見の模様(以下、特に注釈の無い写真は公式サイトより)

大会委員長の島田紳助曰く、「吉本の若手たちに辞めるきっかけを与える為に」という理由で立ち上げられた大会だが、すでにテレビ等で活躍している芸人が参加するなど、そのネームバリューは非常に大きい。

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▲第一回優勝の中川家。(M-1グランプリ2002公式サイトより)

兄弟漫才コンビ「中川家」は、第一回大会で優勝してからメディアへの露出が増え大ブレイク。第二回優勝の「ますだおかだ」もこれがきっかけで関東へ進出してきました。(しかし事務所のバックアップが弱いので苦労しているようですが、、、)


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▲前回、決勝戦5位だったテツandトモ。(M-1グランプリ2002公式サイトより)



その規模は年々大きくなっており、第三回を迎えた今年、1回戦は東京・大阪など全国各地で行なわれ、1900組ものコンビが挑戦しました。そして、その頂点を決める決勝戦が、12月28日に有明で行なわれます。


今回の決勝進出者の簡単な紹介をすると、



・2丁拳銃(吉本興業 東京) 今年でコンビ結成10年目。前回、前々回ともに準決勝まで進出。コンビ名の由来は2人が大好きなブルーハーツの『44口径』の歌詞からつけたもの。
・スピードワゴン(ホリプロコム) 昨年敗者復活戦で決勝進出しており、2年連続の出場。ボケの小沢一敬のハスキーボイスに魅了されるファンも多い。
・アメリカザリガ二(松竹芸能)
3年連続の決勝進出だが、昨年は最下位。雪辱なるか?唯一の松竹。アニメ・ゲームなどコアなネタが多く、ツボにハマる人はとことんハマる。
・りあるキッズ(吉本興業 大阪) 10歳の時にコンビ結成。今現在も2人とも18歳の“若手”コンビ。突っ込みの長田は小さい頃から友達に「(ダウンタウンの)浜ちゃんの子ちゃうんか?」と言われて育ったという程の浜ちゃん似。
・麒麟(吉本興業 大阪) 第1回大会で、無名だった彼らが決勝に進出したことによって、以後知名度の低いコンビが大会で勝ち残っていくことが「麒麟枠」と呼ばれるようになった。
・千鳥(吉本興業 大阪) 結成3年目。その芸風は「意味不明」「不条理」という言葉が良く似合う。独特な岡山弁のしゃべくりが特徴。今回の麒麟枠?
・フットボールアワー(吉本興業 大阪) 昨年準優勝。今回の大本命と目されている。3年連続で決勝に進出しているのはアメリカザリガニとフットボールアワーだけ。
・笑い飯(吉本興業 大阪) 2人が交互にボケるネタが衝撃的。彼らが目指すのは『笑いの本質の復活と、その原動力となる漫才の完成』だという。とにかくシュール。前回の麒麟枠?


以上8組に、同じ日に行なわれる敗者復活戦から1組を加えて決勝戦が行なわれる。


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▲昨年の敗者復活戦の模様。

この中で特に注目したいのは、「2丁拳銃」「フットボールアワー」の二組。

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▲最後のチャレンジとなる、2丁拳銃。

2丁拳銃は、コンビ結成10年目なので今回が最後のチャンス。
過去2回は10年目コンビが優勝していますが、はたして「2度あることは3度ある」ということになるのか?!


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▲本命中の本命、フットボールアワー。

フットボールアワーは、公式サイトの優勝予想アンケートでも2位に君臨する麒麟の倍以上の得票数を誇る大本命。前回の決勝では審査員の島田紳助・ダウンタウンの松本人志の2人から「(優勝したますだおかだと比べて)どっちでもええよな」と言われるほどの僅差で優勝を逃したが、今年こそは?!

今のところ、前評判ではフットボールアワーが飛び抜けていて、その後を麒麟・アメリカザリガニ・2丁拳銃らが追いかける形になっている。
前回、前々回共にほぼ下馬評通りの結果となっているが、その時のネタ次第で結果がひっくり返る可能性があるこの大会。敗者復活戦で出てくるワイルドカードも含めて全てのコンビに注目したい。

はたして、グランプリの栄冠はどのコンビの手に?





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