ネヴァーランドの奇行士  マイケル逮捕!
〜 新曲は「One More Chance」・・・チャンスをもう一度 〜



世界的に有名な歌手マイケル・ジャクソンが少年に対する性的暴行容疑で逮捕された。
暴行を受けた少年により起訴され、家宅捜索を経て20日(日本時間21日早朝)にサンタバーバラの保安官事務所に出頭し逮捕。

しかし、1時間10分後には300万ドルの保釈金を支払い、Vサイン投げキッスと派手なパフォーマンスとともに釈放された。。。

容疑は複数にわたり、有罪となれば1件につき3〜8年の禁固刑が科せられる。

■マイケル・ジャクソン容疑者、少年への虐待容疑で逮捕(YOMIURI ON-LINE)
■M・ジャクソン容疑者逮捕 300万ドル払い保釈(高知新聞)



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▲逮捕手続きをした際の衝撃写真。
見開いた目と間延びした口元は「なあに?逮捕?」と言っているようにすら窺える。(ロイター通信より




マイケル・ジャクソンは1964年、兄弟グループ・ジャクソン5でデビュー。天才児としてグループの中で圧倒的な存在感を放っていた。
それと並行しソロ活動も積極的に進め、79年の本格的ソロデビュー作「オフ・ザ・ウォール」がメガヒット。
続く「スリラー」はグラミー賞で史上最高の8部門受賞、全世界で5000万枚を販売し「ポップス史上もっとも売れたアルバム」としてギネスに認定され、マイケルは世界的なアーティストとして成長していった。



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▲‘77年当時のマイケル。穏やかに微笑んだ目からはやさしさが伝わってくるようだ。(The many faces of Michael Jacksonより



しかしその影では父親からの虐待があった。
全世界に波紋を呼び、日本でも今年2月に放送され話題になった「マイケル・ジャクソンの真実」の中で自らそのことを告白している。
父親の顔を見ると、嘔吐・失神するほどその心の傷は酷かったという。
虐待の他にも兄がセックスしている横で息をひそめて寝たふりをしていた等、異常な幼児体験も、少年しか愛せないという屈折した性癖の原因になったのかもしれない。

80年代から、自宅の庭に「ネヴァーランド」と呼ばれる遊園地(千代田区よりも大きいらしい!)を作ったり、映画にもなった19世紀のフリークス“エレファント・マン” ジョン・メリックの骸骨を購入したりといった奇行が伝えられていたが、最初にその性癖が話題になったのは十年前の93年。
かねてから噂になっていた幼児虐待疑惑に、ワールドツアー「デンジャラス・ツアー」の最中、火がついた。
この時は起訴した少年に対して慰謝料を払い和解したが、世界中のマスコミからバッシングを受け、「キング・オブ・ポップ」の名は地に落ちることになった。和解にあたって少年が証言を拒否したことから、これをきっかけに虐待の事実に関して少年に証言を強制できるように州の法律が改正されるまでになったという。
余談だが、この事件の検事はこの結末に不満を持っていて、今回の事件も担当することになり、「絶対に許さない!」などと非常に感情的なコメントを出している。


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▲‘92年の写真。先に出した10年前の顔とは似ても似つかない。


その性癖と事件が表沙汰になる1990年代初頭は、『ホーム・アローン』(1990年作品)のマコーレー・カルキンに異常ともいえる執着をしめし、「かわいいから一緒に住みたい!」と公言していたほどだった。カルキンの両親は「とんでもない!」と拒否したという。先述したワールドツアーのアルバム『デンジャラス』の先行シングル『ブラック・オア・ホワイト』のプロモーション・ビデオで共演していたとき、先の発言を耳にしていた筆者は個人的に眉をひそめたものだ。
蛇足だが、その後カルキンの両親も財産等をめぐって離婚、マコーレー本人は未成年にしてアル中となってしまうという家庭崩壊・・・という経過を鑑みるに、富と名声を得ながら家庭的には恵まれることのなかったマイケルとどこかしら通じるものがあり複雑な気持ちにもなる。



マイケルが幼児期に生み出したコンプレックスの影響は行動だけでなく、自身の顔にも現れた。
幼い頃は愛嬌があってかわいらしかった顔も、原型をとどめないまで変わってしまっている。


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▲ネット上にはこんな画像も出回っていたのだった・・・





特に父親から「自分の遺伝ではない」と言われ続けた鼻の変化は著しい。





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本人は「整形ではない、成長だ」と主張しているが、肌は白くなり顔の形そのものも変化している。






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▲整形手術に失敗し顔の組織が癒着せず崩壊したといわれる顔。
鼻の横が陥没している。



その整形手術の数は50回に及ぶと言われている。


本人は「鼻を2回だけ」と言ってるが・・・


2回だけ・・・・・・?




エルビス・プレスリーの一人娘リサ・マリー・プレスリーとの離婚や逆効果になってしまった汚名返上キャンペーン、ベストアルバムの不評など、長い闇の時代を抜けて、01年に新作「インヴィンシブル」をリリース。
実際にマイケルの曲を好むファンは幅広い年齢層に渡って存在し、崇拝される存在にある。ブリトニー・スピアーズなどにリスペクトされたり、日本でも倉木麻衣が彼のトリビュートアルバムを出したりと、先の幼児虐待疑惑から10年経ち少しずつではあるが再び復活しつつあった所での今回の逮捕。


「ポップの王様」の未来はどうなってしまうのだろうか?



世界中に多く存在するマイケル・ジャクソンファンのためにも
“嘘つきマイケル”と呼ばれることがないよう祈るばかりである。






Just to tell you once again,
Who's bad






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■もしマイケル・ジャクソンが整形手術をしなかったら・・・


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