浅野&三上・ドラマもリカバリー?
〜 浅野温子の新天地は神社から 〜


今年最後のクールを飾るドラマ枠でちらほら注目を浴びているのが、13年ぶりの共演となる浅野温子と三上博史の『共犯者』(日本テレビ系列・10月15日スタート)である。
かつて、80年代後半のいわゆる“トレンディドラマ”で大活躍していた2人であるから、懐かしむ人も多くいるのではないだろうか。しかし、今回のストーリーはタイトルからもあるように以前のようなトレンディものとは程遠い内容だということである。二人の都会的で華やかなキスシーンが新鮮だった「世界で一番君が好き」や、共演した浅野ゆう子とで“W浅野”と呼ばれた「抱きしめたい!!」のようなラブストーリー全開だったものとは打って変わってシリアスな内容のようだ。


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女優として時たまテレビでその姿を見かけることはあるものの、そう頻繁に登場しない浅野温子。役者として以外はそうそう見かける事のない一人だ。

彼女のプロフィールを覗いてみると、本名は魚住温子、1961年3月4日生まれの現在42歳。1983年、まだ女優として駆け出しのころにコピーライターの魚住勉氏と結婚している。芸能界入りのきっかけは、高校在学中の‘77年、TBS系ポーラテレビ小説「文子とはつ」のオーディションに応募したこと。(ここでは役柄との年齢差があるため落選している)


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浅野自身の噂やスキャンダルなど一切みかけることはない。2001年夏に放送された浅野温子主演のドラマ「マリア(TBS)」では共演していた後藤真希(当時モー娘。メンバー)の注目度や態度が優遇されていることに激怒したと騒がれたくらいであろうか。この一件に関して、浅野の“気性の激しさ”についてコメントする関係者もいたが、役者としては独特の雰囲気を持ち役柄に徹する実力派女優であるからこそ、後藤の件に関してはプライドからくるものであったのだろうか。

その彼女の今後の動きは、三上との共演であるドラマだけではなさそうだ。

「私たちが子供のころは、神話や民話って生活の中に自然に溶け込んでいたものだった。そういった日本の財産がどんどん失われていくのは悲しいよねえ」(浅野温子談)

この言葉から始まり浅野自ら立ち上げた企画が、日本全国の神社を訪れ日本神話の語り舞台を行う『日本神話への誘い』というものである。実に壮大なもののようで、有名な神社から小ぢんまりした場所まで何十年かけてでも全個所巡り続けていくということだ。もともと読書が趣味の浅野だから、物語の原点にある「古事記」に深い感銘をおぼえたのだろう。
「子供のころに読み語られた絵本とは大きく違い、裏切りや失望も物語として素敵に書かれており、人間ぽい感情がストレートに表現されている」と語っていた。
ちなみに、10月4日の伊勢神宮からスタートするということである。
本人はライフワークとして考えているということで、ぜひともやり遂げ、日本文化の素晴らしさを次世代に伝えて欲しいものである。





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