w−inds.ライブレポート
〜 “THE SYSTEM OF ALIVE”Tour2003 〜


初の武道館コンサートw−inds.“THE SYSTEM OF ALIVE”Tour2003。
8月30日の最終日。
この日、芸能探偵ではw‐inds.のコンサートがどのようなものであるのか
実際の目で確かめるべく会場へ足を運んだ。

時間に間に合うよう最寄駅についたのだが、駅の中は中高生ほどの女の子たちであふれ返っていた。駅員の人も、花火大会の時に呼びかけるあの「お帰りの際には混み合うため前もって切符を購入しておいてください」という声を駅内に響かせていた。


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さてコンサート会場までの道のりを歩いていくと、ところどころにブロマイドやらポスターやらw‐inds.関連の出店が建ち並んでいた。さっと目を置く程度に眺めながら通り過ぎようとしたところ、後ろの女の子たちが「こういうのって経済効果に繁栄されてるんだろうねぇ」と現実味ある言葉をつぶやいていた。武道館の入り口へ繋がる橋のあたりではこれから売り出すのであろうと思われる男の子たちがチラシを配りながら宣伝活動(その中身についてはまた次回)。最近は、DA-PUMP、w‐inds.に続けとばかりにどんどんユニットが進出してきているなあと感じた瞬間である。

コンサート会場内に入ると周りはたくさんの女の子たちがTシャツに「慶太」とか「龍一」などと文字を貼り付けたり、蛍光の輪っかやペンライト、果てはキラキラした飾り物を纏った「涼平」と名前の入った団扇を工作中だった。なるほど、女の子は開演するまでの間にこうして準備を整えているのねえと感心しながら、その様子を眺めていた。(逆に昔からのファンらの様子は変わらないなあ・・と感じもした。。。)その時間に工作をするためのハサミや糊、またフェイスメイクを施すチューブまでしっかり用意してきているのである。大きなブランドバックを下げて何が入っているんだろうと不思議におもっていたものだが、その謎が解けたわけである。



この日の会場にはメインヴォーカルである橘慶太の家族でお母さんにお兄さんの勇太くん、妹の舞衣ちゃんと美緒ちゃんが来ていた。ファンの子は当然知っていたようで、存在に気づくと会場内は騒然となり一目見ようと席を動き出し大変なことになっていた。芸能人の家族までもまるで芸能人扱いのようだ。(現に我々もとりあげているわけですが・・・(汗)。記事1 記事2)その他の開演日でも同じ事務所の安室ちゃんやday after tomorrowのミソノちゃんなどが見かけられたようだ。w‐inds.と同じ事務所で先ほど名前を出したDA‐PUMPは彼らの先輩であり、そのコンサートは必ず見に行くという。さまざまな面で彼らのお手本になっているというわけだ。

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▲DA-PUMPメンバーのオフショット(ユーザーさんご提供より)


今回のMCで大活躍していたのは緒方龍一くん。すべてのコーナーを彼が仕切っていたといっていいほど、言葉をまわして饒舌にファンらを楽しませていた。時には千葉涼平と組んで、漫才的なやり取りをしたり突っ込みどころを抑えたトークは飽きさせない工夫満載。全国ツアーを経験してきた成果がそのとき現れているようだった。

途中で入れたソロコーナー。
W−inds.のアイディアがふんだんに取り入れられた中でも、もっとも3人が個々の持ち味を披露していた。龍一がギターの弾き語りでエクストリームの「MORE THAN WORDS」を唄えば、慶太はキーボードを奏でながらEarthWinds&Fireの「AFTER THE LOVE HAS GONE」を、涼平は二人の演奏でバックストリートボーイズの「Shape Of My Heart」を唄った。すべて洋楽だったが、一生懸命練習してきたのだろうと思わせるところや、緊張してるらしいと思わせるところも多々みられたが、結果的にファンの子たちは普段と違う音楽性を感じられたことに喜んでいた感が伺えた。


最後に「アンコール!」が当然のように響いて登場したw‐inds.は日本レコード大新人賞時の『Forever Memories』を舞台中走ったり歩きながら最後を大切にみんなへ届けていた。このとき、チラッと慶太の家族が居る席へ目をやると、兄の勇太は前に乗り出す姿勢で一緒に口ずさみながら真剣に弟へ視線を送っていた。一緒に活動してきた弟の晴れの姿を見ながらどんな思いを抱いていたのだろうか・・・?路上ライブを繰り返していた当時の映像がバックスクリーンに映し出され、懐かしさや成長した彼らの姿に感動も一入だったであろう。


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▲バックスクリーンに映し出されたデビュー前のw-inds.。

ラストのMCで慶太がいよいよシャベリに入るかというとき、ツアー真っ只中の8月20日に発売された新曲『Love is Message』がBGM形式で流れてくる。すると感動のあまりか泣き出す子も出始め、
慶太:「みんな泣かないで・・」
と優しい声をかけるが、龍一いわく慶太は美味しいところをもっていったようだ。
そのBGMにあわせて会場内にはどこからはじまったわけでもなく、いつのまにか客席からアカペラの大合唱が響いていた。コレには、逆にw‐indsメンバーの方が感動させられたらしい。MCの途中話を途切らせて歌声に耳を澄ませる3人の姿がスクリーン上に。

コンサートが終了し、会場をあとにするとき再び女の子の話声が聞こえてきた。
「さっきの大合唱ってうちらん時だけだったのかなあ・・。ほかの時も毎回だったのかな?」
やはりファンとしては、先ほどの感動は今回の参加者だけで味わったものとしておきたいようだった。


しかし、私が今回w‐inds.よりもファンの女の子らよりもさらに気になっていたのが、一人で来たと思われる30代後半の男性だった。素直に一ファンとして楽しんでいたようだが、女子中高生と同様のキラキラ団扇や蛍光輪っかを振りかざし、曲のリズムにノッて出っ張りのお腹を揺らし、さらには口の両脇に手を当てて「KEITA〜く〜〜〜ん!!!」と叫んでいる姿にはある意味感動だった気がしなくもない。。。






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